こんにちは。エネすけ運営者の「りょう」です。
太陽光を載せてから、乾燥機を何時に回すか迷っていませんか。昼に回せばタダのような気がする一方で、夜の安い電気のほうが得なのでは、と気になりますよね。
わが家は2026年8月から、奈良の自宅で7.92kWの太陽光と7.7kWhの蓄電池を動かしています。この記事の土台は、晴れの多かった8月と雨の多かった9月のモニター実測です。そこに気象庁の日射データと電気料金の単価を重ねて、乾燥機を回す時間帯のルールを整理しました。
先にお伝えすると、夜間が安い時間帯別プランの家で確実に効くのは「雨の日は夜に回す」ほうでした。晴れの昼がどれだけ得かは、売電単価しだいで大きく変わります。
- 晴天日の発電の山は夏も冬も11〜13時ごろ(日射データからの推計)
- 晴れの昼と雨の日に乾燥機を回したときの売電・買電の実測
- 売電単価別に見た晴れの昼・夜・雨の昼の1回あたりの電気代
- 前日17時の天気予報とモニター表示で回す時間を決める手順
乾燥機は何時?太陽光の家は雨なら夜・晴れは11〜13時
結論は、雨や厚い曇りの予報の日は夜の安い時間帯、晴れの日は11〜13時ごろの発電の山に重ねて回すことです。ただし売電単価が高い家ほど、晴れの昼と夜の差は縮みます。

売電24円の初期4年間にいるわが家では、晴れの昼と夜の差は1回あたり10円前後でした。月によってはほぼ同額です。差がはっきり出るのは「雨の昼に買電で回す」場合で、夜より1回あたり約20〜30円高くつきます。
つまり、夜間が安いプランの家でまず優先したいのは「雨の日は昼を避けて夜に回す」ほう。晴れの昼回しは、売電単価が16円以下の家ほど得が大きくなります。くわしい損得は「晴れの昼と夜間電力はどっちが安い?」の章で計算しています。
| その日の天気(予報) | 回す時間の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 晴れ | 10時半ごろに開始し、13時前後に終える | 発電の山(11〜13時)に重なり、余った電気で賄いやすい |
| 晴れ間のある曇り | モニターで余りを見てから決める | 曇りの日は発電量が日によって約3倍違う |
| 雨・厚い曇り | 夜の安い時間帯(はぴeタイムRなら23時〜翌7時) | 昼に回すと大半が買電になり、いちばん高くつく |
晴れの日に気兼ねなく乾燥機を回せるのは、太陽光の家のうれしいところですよね。その「気兼ねなく」がどこまで本当かを、ここから数字で確かめていきます。
時刻は大阪付近・南向きの屋根での目安です。東日本は20分ほど早め、九州は20分ほど遅めにずらして考えてください。
太陽光の発電ピークは何時?日射データで推計
晴れた日の発電の山は、夏も冬もおおむね11〜13時です。これは気象庁が公開している大阪の時間別の日射量から推計したもので、わが家のモニターで時間ごとに測った値ではありません。

奈良の気象台は日射量を観測していないため、約30km離れた大阪の観測値を使いました。南向きの屋根なら、日射の山がそのまま発電の山になります。
お日さまが一番高いのはお昼の12時だよね?その時間に回せばいいの?
だいたいそうみたいですよ。ただ、夏と冬で山の形が違うかもしれないので、日射データで一緒に確かめてみましょう。
晴天日の発電の山は夏も冬も11〜13時
気象庁は大阪の全天日射量を1時間ごとに公開しています。晴れた冬の日と夏の日を1日ずつ選び、時間帯ごとに並べたのが次の表です(水平面・単位MJ/m²)。
| 時間帯 | 2025年12月6日(快晴) | 2026年8月25日(晴れ) |
|---|---|---|
| 8〜9時 | 0.92 | 1.90 |
| 9〜10時 | 1.49 | 2.45 |
| 10〜11時 | 1.89 | 2.97 |
| 11〜12時 | 2.05(最大) | 3.24 |
| 12〜13時 | 1.99 | 3.25(最大) |
| 13〜14時 | 1.76 | 3.05 |
| 14〜15時 | 1.30 | 2.62 |
| 15〜16時 | 0.68 | 2.03 |
| 16〜17時 | 0.13 | 1.34 |
冬も夏も、いちばん日射が強い1時間は11〜13時に来ています。大阪で太陽が真南に来る南中時刻は12時前後で、そこが山の中心です。
この日射を7.92kWのわが家に当てはめると、晴れた夏の11〜13時で約5.3kW、冬の快晴日で約3.2〜3.4kWになります。JIS規格の推定式に当てはめた粗い計算で、実測値ではありません。
| 時間帯 | 8月の晴天日(推計) | 12月の快晴日(推計) |
|---|---|---|
| 9〜10時 | 約3.0〜4.0kW | 約2.3〜2.5kW |
| 11〜13時 | 約5.3kW | 約3.2〜3.4kW |
| 14〜15時 | 約4.3kW | 約2.0〜2.1kW |
| 15〜16時 | 約3.3kW | 約1.1kW |
夏の推計値は、8月19〜24日にモニターに出た「ピーク発電」5.9〜6.3kWと同じくらいです。粗い見積もりとしては、大きく外れていないと見ています。水平面の日射から出した値なので、南向きに傾いたパネルは冬ほどこれより多く光を受けます。
山の中心は住んでいる地域でずれます。2026年12月21日の南中は、東京11時39分・大阪11時56分・福岡12時16分です。関東なら少し前倒し、九州なら少し後ろ倒しで考えると合わせやすいですよ。
同じ大阪でも、11月上旬は2月より約30分早く南中します。とはいえ乾燥機は2時間以上動く家電なので、30分のずれを細かく追う必要はないかなと思います。
冬は山が低く短い 10時半に始めて昼の中心へ
冬も山の位置は同じですが、高さと幅がまるで違います。12月の快晴日は7時台に立ち上がって16時台でほぼ終わり、1日の日射の約6割が10〜14時の4時間に集まります。
冬の晴れは、昼の真ん中の数時間が勝負どころです。しかも冬の最大の1時間でも、夏の朝9〜10時台と同じくらいの強さしかありません。夏は朝から夕方まで余裕がありますが、冬は始める時刻を外すと山を取りこぼします。
わが家の乾燥機はヒーター式のパナソニック NH-D503で、3kgの乾燥に約2時間20分かかります。10時半ごろに回し始めると、冬でも12時台後半まで昼の中心にかかる計算です。
5kgだと約3時間20分かかり、冬の山には収まりきりません。冬は量を分けて昼に2回回すより、まとめて1回を昼の中心にかける。乾ききらない分は翌日や夜に回す、という選択肢もあります。
わが家のNH-D503は、室温が低いほど消費電力が上がり、乾燥時間も延びます。取扱説明書では室温20℃で1,240W、0℃で1,335Wです。発電が少ない季節に乾燥機のほうは重くなる、という組み合わせなんです。
わが家は2026年8月に連系したばかりで、冬の時間別の発電はまだ測れていません。冬のルールは運転時間と日射から出した計算で、この冬の実測で確かめる予定です。
乾燥機の消費電力に太陽光の発電量は足りる?
晴れの日なら足ります。乾燥機は約1.2kWの負荷が2〜3時間続く家電で、わが家の晴れた8月の昼は、エアコン2台と同時に動かしても売電が続いていました。一方、雨の日は発電そのものが乾燥機1台分に届かない時間が多くなります。
| 機器 | 運転中の消費電力 | 1回の目安 |
|---|---|---|
| ヒーター式衣類乾燥機(パナソニック NH-D503・わが家) | 約1.24kW(室温20℃) | 3kgで約2時間20分・上限側で約2.9kWh |
| ヒーター式衣類乾燥機(日立 DE-N60HV) | 約1.18〜1.27kW | 3kgで約120分 |
| ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式) | ― | 洗濯〜乾燥1回で約0.6〜0.9kWh |
| ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター式) | ― | 洗濯〜乾燥1回で約1.6〜1.9kWh |
| 浴室乾燥暖房機(電気ヒーター式・日立 HBK-1210ST) | 約1.25kW(乾燥・強) | 時間は使い方による |
2.9kWhは、ヒーターが「強」のまま通しで動いた場合の上限側の計算です。温度制御でヒーターが休む分、実際はこれより少なくなることもあります。
ヒートポンプ式のドラム式なら、1回の電力量はヒーター式の数分の1。時刻を工夫したときの差も小さくなります。この記事の時刻ルールがいちばん効くのは、ヒーター式の乾燥機や浴室乾燥です。
パナソニック 衣類乾燥機 NH-D503
わが家で使っているヒーター式・5kgの単体乾燥機。開始時刻の予約は無いので、昼に回すときは在宅中に手でスタートしています
晴れの日の実測 エアコン2台と乾燥機でも売電
連系直後の2026年8月19〜25日は晴天が続き、発電は1日44.7〜46.2kWhでした。8月19〜24日のモニターの「ピーク発電」は5.9〜6.3kWです。
この時期、晴れの昼はエアコン2台と乾燥機を回していても、モニターは売電を示していました。わりと電気を食う乾燥機を回しても、まだ電気が余っていたわけです。正直、かなり感動しました。
ざっくり足し算すると、夏の晴れた昼の発電は約5〜6kW。ここから家の基本的な消費、乾燥機、冷房2台分を引いていきます。
| 項目 | 1時間あたりの目安 | 出どころ |
|---|---|---|
| 夏の晴れた昼の発電 | 約5〜6kW | わが家のモニター・日射からの推計 |
| 家の基本的な消費 | 約0.4kW | 8月24日の履歴グラフの読み取り(概算) |
| 乾燥機 | 約1.2kW | NH-D503の仕様 |
| エアコン冷房1台 | 約0.25〜0.35kW | ダイキンの日中運転の検証からの算術 |
| 残る余り | 3kW台 | 上の差し引き |
差し引きでも3kW台が残るので、「それでも売電していた」実感と矛盾しません。夏の晴れた昼なら、乾燥機1台は余裕の範囲と言えそうです。
ただし冬は事情が変わります。冬の快晴日の昼は粗い目安で3kW台しかありません。暖房のエアコンやIH調理と乾燥機が重なると、余りが小さくなるか買電に回ります。
同時に動かせる量には、発電以外の上限もあります。わが家のパワコンは定格出力5.9kWで、屋根がそれ以上発電しても、家に流れる太陽光は最大5.9kWです。
乾燥機1台は100Vで約12A相当で、単独なら問題になりにくい大きさです。それでも食洗機やIH、電子レンジと重なると、主幹ブレーカーの容量に近づきます。契約の大きさの決まり方は地域やプランで違うので、心配なら契約中の電力会社に確認してください。
9月の実測 雨は売電ほぼゼロ・曇りは日で3倍差
雨の日は足りません。2026年9月は雨の多い月で、気象庁の奈良の天気概況を日ごとに当てはめると次のようになりました。
| 天気(奈良の天気概況) | 1日の発電 | 1日の売電 | 乾燥機との関係 |
|---|---|---|---|
| 晴(6日) | 31.3〜37.3kWh | 平均約21.9kWh | 昼に回しても余りが大きい |
| 曇(13日) | 10.4〜33.3kWh | 平均約12.5kWh | 晴れ間の多い日は晴とほぼ同じ、厚い曇りは余りが小さい |
| 雨(11日) | 5.5〜17.0kWh | 0.5〜8.9kWh(多くは1〜3kWh) | 家の消費で使い切っている。足すと大半が買電か放電 |
雨の日の発電は10kWh前後が多く、日中の8〜9時間で割ると平均1kW強です。乾燥機1台分の約1.2kWにも届かない時間が多い計算になります。雨の日に昼に回すと、大半を買電か蓄電池の放電でまかなうことになります。
曇りの日は幅が大きく、発電は10.4〜33.3kWhと約3倍の差がありました。晴れ間の多い曇りは晴れとほぼ同じで、厚い曇りは雨に近い、というイメージです。
雨の日でも、雲の切れ間で一時的に7kW台の出力が出た日がありました(9月7日・28日)。とはいえ乾燥機は2〜3時間続く負荷です。その瞬間の値だけで回し始めると、途中で雲がかかって買電に変わることがあります。
9月を終えたとき、正直「思っていたよりも全然発電できなかったのかな?」と感じました。それでも天気を見て回す時間を変えた結果、9月分の請求ではデイタイムの使用量が1kWhだけでした。
連系前の7月分はデイタイムに93kWh使っていたので、昼の買電はほぼ消えた形です。7月は冷房の季節で条件が違うため、効果の大きさをそのまま比べることはできませんが、請求を見たときはさすがにうれしかったですね。
晴れの昼と夜間電力はどっちが安い?1回の損得
答えは売電単価しだいです。はぴeタイムRで計算すると、売電16円以下の家なら晴れの昼が明確に得、売電24円の家なら晴れの昼と夜はほぼ同額。夜間が安い時間帯別プランなら、いちばん損なのは雨の昼に買電で回すことです。

晴れの昼なら発電した電気でタダなんでしょ?夜より得に決まってない?
うちも最初はそう感じていました。でも比べ方に少しコツがあるみたいなので、1回あたりで計算してみましょう。
晴れて余っている昼に乾燥機を回すと、その分だけ売電が減ります。夜に回すと、夜間の電気を買うことになります。
つまり比べるのは「手放す売電単価」と「夜間の実質単価(夜間単価+再エネ賦課金など)」です。夜のほうが高ければ昼が得、低ければ夜が得になります。
ヒーター式の乾燥機は、昼でも夜でも効率がほぼ同じです。室温が低い夜に消費電力が少し上がる程度なので、単価の差だけで比べられます。シャープも蓄電池の運転の選び方を、売電単価と賦課金込みの夜間単価のどちらが高いかで分けています。
わが家の乾燥機で3kgを乾かすと、上限側で約2.9kWhです。関西電力はぴeタイムR(2026年11月1日からの単価)と、2026年度の再エネ賦課金4.18円で計算すると次のとおりです。(出典:関西電力『はぴeタイムR』)
| 回し方 | 1kWhあたり | 1回あたり(約2.9kWh) |
|---|---|---|
| 晴れた昼に余りで回す(売電24円を手放す・FIT1〜4年目) | 24円 | 約70円 |
| 晴れた昼に余りで回す(売電16円を手放す・2023・2024年度認定) | 16円 | 約46円 |
| 晴れた昼に余りで回す(売電8.3円を手放す・FIT5〜10年目) | 8.3円 | 約24円 |
| 夜のナイトタイム(23時〜翌7時)に買って回す | 20.18円 | 約59円 |
| 雨の休日の昼に買って回す(リビングタイム) | 27.70円 | 約80円 |
| 雨の平日の昼に買って回す(デイタイム・その他季) | 31.14円 | 約90円 |
買う側の単価は、時間帯の単価に再エネ賦課金を足した値です。燃料費調整額と電化割引は除いた簡略値なので、目安としてご覧ください。
単価は2026年10月時点で確認したもので、改定されることがあります。正確な単価は契約中の電力会社の公式サイトでご確認ください。
売電24円のわが家は晴れの昼と夜がほぼ同額
わが家は2026年度のFIT認定です。初回の「受給電力量のお知らせ」で、買取単価24.00円を確認しました。最初の4年間は、晴れの昼に乾燥機で使った分だけ、この単価で売れたはずのお金を手放す計算です。
1回あたりにすると、晴れの昼は約70円分の売電、夜のナイトタイムは約59円の買電です。簡略値では夜がわずかに安いものの、ここに燃料費調整額が加わります。
はぴeタイムRの燃料費調整単価は、2026年2〜10月分の料金月で▲1.91円〜+2.90円の間でした。国の支援を差し引く前の単価では、+4.36円まで動いています。
支援が無く燃料費調整が+4円前後の月は、夜の実質単価も24円前後になります。わが家の条件では、晴れの昼と夜はほぼトントンです。月によって数円単位で向きが変わる程度なので、昼か夜かで悩むほどの差ではないかなと思います。
正直に言うと、8月の私は「晴れの昼ならどうせ0円」と気軽に乾燥機を回していました。財布から出るお金は、確かに0円です。
ただ、見方を変えると売れたはずの約70円を使っていることになります。それでも夜に回す約59円と大差はありません。売電24円の家なら、晴れの日の昼回しも夜回しも、どちらを選んでも大きな損にはならないということです。
売電16円以下の家なら晴れの昼が明確に得
売電単価が低い家ほど、晴れの昼回しの得がはっきりします。2023・2024年度認定の16円なら手放す売電は1回約46円、5〜10年目の8.3円なら約24円です。(出典:資源エネルギー庁『買取価格・期間等』)
夜に買えば約59円かかります。売電16円なら1回約13円、8.3円なら約35円、晴れの昼のほうが得になる計算です。
わが家も5年目からは売電が8.3円に下がります。そのときは、晴れた昼に乾燥機を寄せる意味が今よりずっと大きくなりそうです。
卒FIT後も、大手電力の買取単価は7〜9円台が中心です。買取先を変えなければ、こちらも昼に寄せたほうが得な側に入ります。
夜の時間帯の決まり方は、プランによっても違います。東京電力EPのスマートライフS/Lは夜間が午前1〜6時の5時間で、昼夜の単価差は7.90円/kWhと小さめです。こうしたプランでは夜に寄せる得が小さく、晴れの昼回しが有利になりやすいですよ。
雨の昼に買電で回すのがいちばん高くつく
雨の平日の昼に回すと、デイタイム(その他季・平日10〜17時)の単価で1回約90円かかります。休日の昼でも、リビングタイムで約80円です。
夜に回せば約59円なので、雨の日に昼を避けるだけで1回約20〜30円浮く計算です。昼夜で単価が違うプランなら、この差は売電単価に関係なく効きます(昼夜同じ単価のプランでは差は出ません)。
晴れの昼と夜の差が数円から十数円なのに比べると、こちらのほうが大きいですよね。数字で並べてみて、わが家で優先すべきルールも「晴れの昼回し」より「雨の日は夜」だと分かりました。
しかも雨の日は、昼に回しても乾燥機の電気の大半は太陽光でまかなえず、買電か蓄電池の放電になります。「太陽光があるから昼なら安いはず」という思い込みが、いちばん損をしやすい場面です。
蓄電池があれば夜も蓄電分でまかなえる日がある
蓄電池がある家は、晴れた日の夜なら蓄電池の電気で乾燥機をまかなえる日があります。ただし天気の悪い日は、夜まで電気が残りません。
わが家は7.7kWhの蓄電池を、夜間に充電しない「クリーンモード」で使っています。このモードは太陽光の余りだけで充電し、時間帯を問わず買電中に放電します。放電の下限は20%に設定しています。
| 時刻 | 8月24日(晴天) | 8月27日(曇雨天) |
|---|---|---|
| 10時 | 100%(満充電) | 約80% |
| 昼〜夕方 | 19時まで100%を維持 | 11〜17時も約97%止まり |
| 20時 | ― | 約59% |
| 22〜23時 | 23時で約70% | 22時で約20%(下限) |
晴れた8月24日は、23時でも残量が約70%ありました。下限の20%までの約50%は、容量の数字の上で約3.9kWh。変換ロスで実際に使える量はこれより少なくなりますが、3kgの乾燥1回分(約2.9kWh)にはおおむね足りる計算です。
一方、曇雨天の8月27日は22時に下限まで下がっています。天気の悪い日ほど、夜の乾燥機は蓄電池で支えきれず買電になるわけです。8月の時点で「蓄電池で夜の電気を全部まかなえるわけではないんだ」と、少し残念に感じていました。
もう一つの注意点は、蓄電池から一度に出せる電力の上限です。わが家の蓄電池1台の定格出力は2.8kWで、乾燥機を回すと残りは約1.6kW。同時にIHやエコキュート、暖房が動くと、上限を超えた分は買電になります。
なお、蓄電池の電気も元は昼の余りで、充電しなければ売れた電気です。晴れた日に夜回しで蓄電池を使っても、損得は売電単価との比較のまま。充放電のロスの分だけ、少し不利になります。
シャープのクラウドHEMS(COCORO ENERGY)には、天気予報と連携する「自産自消モード」もあります。雨の予報の日は前日の夜間に充電しておく制御で、「翌日の天気を見て夜に回す」人の判断と同じ方向を向いています。
回す前に天気予報と太陽光モニターで余剰を確認
前日の夜に天気予報で昼か夜かを決め、当日はモニターで余りを見てから回す。この2段構えにすると、雨の昼に買電で回す失敗を減らせます。

天気予報で晴れって出てたら、もう安心して回していいの?
予報だけだと読みきれない日もあるみたいなんです。予報とモニターの2段構えで確かめてみましょう。
前日17時の天気予報を見て夜に回すか決める
気象庁の府県天気予報は、毎日5時・11時・17時に発表されます。17時の発表が、夜のうちに明日の天気を確かめられる最後の定時発表です。(出典:気象庁『天気予報』)
わが家では9月、翌日の天気が悪そうなら、夜の安い時間帯に乾燥機や食洗機を回すようにしました。はぴeタイムRなら23時〜翌7時のナイトタイムです。その判断にいちばん使いやすいのが、17時の予報です。
- 17時ごろ、府県天気予報で明日の天気と降水確率を見る
- 昼前(9〜12時)・昼過ぎ(12〜15時)に雨の予報があれば、その日は夜回しに決める
- 晴れの予報なら、翌日の昼に回す前提で洗濯物を残しておく
- 夜回しの日は、ナイトタイムに入ってから回し始める
もっと細かく見たいときは、天気分布予報が便利です。5km四方ごとに3時間おきの天気が出るので、明日の9〜15時が晴れそうかを自宅に近い場所で確かめられます。
天気予報は発電量の予報ではありません。同じ「曇り」でも、発電は日によって大きく違います。
わが家の9月の曇りの日は、発電が晴れの日の平均の31〜98%まで散らばりました。「曇り」の予報だけで昼回しをあきらめると、晴れ間の多い日を取りこぼすこともあります。
反対に、昼の天気概況が「雨」で始まった日は、11日中9日で売電が3kWh未満でした。1軒・1か月の記録ですが、雨の予報の日は迷わず夜回しで決めてよさそうです。
売電と充電の合計が乾燥機より大きいか見る
当日は回す前に、モニターで今の余りを確かめます。見るのは「売電」と「蓄電池の充電」の合計が、乾燥機の約1.2kWより大きいかです。
わが家のシャープのモニター(JH-RWL8)では、トップ画面に発電・消費・売電中/買電中の電力がkWで出ます。ホームボタンまわりのランプが青なら売電中、橙なら買電中。離れた場所からでも色で分かるのが便利です。
注意したいのは、蓄電池が充電している間の表示です。取扱説明書には、余りを充電するときは0.5kW程度までの売電をしながら充電する、と書かれています。売電が小さく見えても、売電と充電を足した分が本当の余りです。
| モニターの表示 | 読み方 | 乾燥機を回すか |
|---|---|---|
| 売電中・蓄電池は待機(満充電) | 売電の値がそのまま余り | 売電が約1.2kWを超えていれば回してよい目安 |
| 売電0.5kW前後+充電中 | 余りは売電+充電の合計 | 合計が約1.2kWを超えていれば回してよい目安 |
| 買電中(ランプが橙) | 発電が消費に足りていない | 昼回しは見送り、夜回しを考える |
| 蓄電池が放電中 | 売電中/買電中は表示されない | この画面では判断できない |
稼働初日の8月18日15時11分、モニターには発電2.00kW・充電1.53kW・消費0.42kW・売電0.05kWと出ていました。売電だけ見るとほぼゼロですが、充電と合わせると約1.6kWの余りがあった状態です。
回し始めて数分後に、もう一度見るのもおすすめです。乾燥機が動いても青のままなら賄えていて、橙に変わったらその時点の発電では足りていません。
1日の結果は、履歴の日間表示で確かめられます。発電は棒グラフ、消費は折れ線で1時間ごとに出るので、乾燥機を回した時間の消費が棒の内側に収まっていれば、1時間の合計ではおおむね賄えていた目安になります。モニターの「11時」は11時00分〜59分のことで、気象庁の表の「12時」と同じ1時間です。
モニターの値は、請求の計量とは別のめやす値です。わが家では9月分の請求期間で、モニターの買電が請求より約27%多く出ていました。お金で効果を確かめるなら、電力会社のマイページで時間帯別の使用量を見るのが確実ですよ。
モニターが無い家でも、パワコンのリモコンで発電電力を見られる機種があります。ただ、売電中かどうかまで分かるのは、売買を測るセンサーと電力モニターがある場合です。スマートメーターの1時間ごとの集計は1〜2時間遅れて出るので、回し始める瞬間の判断には向きません。
乾燥機を何時に回すか、太陽光の家のよくある質問
ドラム式洗濯乾燥機でも同じ時間帯がいいですか?
考え方は同じですが、差は小さめです。ヒートポンプ式のドラム式は洗濯から乾燥まで1回約0.6〜0.9kWhで、ヒーター式乾燥機の数分の1しか使いません。パナソニックの洗濯機は終了時刻を1時間単位で予約でき、電力の大きい乾燥工程が終了時刻の直前に来ます。終了時刻を昼過ぎに置くと、乾燥を発電の山にかけやすくなりますよ。
昼に家にいない日は、乾燥機をどうすればいいですか?
わが家のヒーター式乾燥機(NH-D503)には、開始時刻をずらす予約がありません。タイマーは運転時間を決める機能なので、昼に回すには在宅して手で始める必要があります。売電24円の家なら晴れの昼と夜の差はもともと小さいので、平日は夜のナイトタイムに回しても大きな損にはなりません。売電単価が低い家は、休日の晴れた昼にまとめるのも一案です。
東向きや西向きの屋根でも11〜13時でいいですか?
東西向きの屋根は、発電の山が午前や午後へずれます。東向きなら午前寄り、西向きなら午後寄りに山が来るので、モニターの日間履歴で自宅の山の時間を一度確かめるのがおすすめです。パナソニックの公式FAQでは、南向きを100%とした東西向きの発電量を80〜85%としています。
浴室乾燥機で乾かす場合も同じ考え方ですか?
電気ヒーター式の浴室乾燥機は、乾燥運転で約1.2〜1.3kWと、ヒーター式の衣類乾燥機とほぼ同じ大きさです。晴れの日は昼の山、雨の日は夜という考え方もそのまま使えます。ヒーターを使わない風乾燥なら50W前後と桁違いに小さいので、時間帯はあまり気にしなくて大丈夫です。
雪が降った日は、晴れていれば昼に回しても大丈夫ですか?
パネルが雪で覆われている間は、晴れていても発電が大きく落ち、10cmほど積もるとほとんど発電しません。積雪地では時刻より先に、モニターの発電で雪が落ちたかを確かめてください。奈良など関西の平野部は積もることがまれ(奈良の最深積雪の平年値は3cm)で、冬の発電減は雪より日射の弱さが主な原因です。屋根に上って雪を下ろすのは転落の危険があるので、自分ではやらないでください。
まとめ:乾燥機は雨なら夜・晴れは11〜13時に回す
晴れの昼ならいつでも得、ってわけじゃなかったんだね!
うちの売電24円だと、昼と夜はほぼ同じでしたね。差が大きいのは、雨の昼を避けるほうでした。
太陽光の家で乾燥機を何時に回すかは、天気と売電単価で決まります。わが家の実測と計算から見えた要点は次のとおりです。

- 晴天日の発電の山は夏も冬も11〜13時ごろ。3kgの乾燥なら10時半ごろに始めると山にかかる(日射データからの推計)
- 晴れた8月の昼は、エアコン2台と乾燥機を同時に回しても売電が残った(わが家の実測)
- 雨の日は発電が乾燥機1台分に届かない時間が多く、昼に全量を買電で回すと1回約80〜90円かかる
- 売電24円の家は晴れの昼と夜がほぼ同額。売電16円以下なら晴れの昼が明確に得
- 前日17時の予報で昼か夜かを決め、当日は売電+充電の合計が約1.2kWを超えるかモニターで確かめる
数字は、わが家(奈良・南向き7.92kW・はぴeタイムR)の条件で計算した目安です。単価や燃料費調整額は時期で変わるので、正確な情報は契約中の電力会社の公式サイトでご確認ください。蓄電池の設定など機器の扱いで迷ったら、最終的な判断は施工業者やメーカーに相談するのが安心です。
この冬は、晴れた日に何時から余りが出るかを実測で確かめるつもりです。数字がそろったら、冬の時刻ルールもこの記事で更新しますね。
