こんにちは。エネすけ運営者の「りょう」です。
電気代の明細を見て「今月は高いな」と思っても、月の合計だけでは何時の電気が重いのか分かりません。自宅が昼型か夜型かをつかめないと、オール電化プランに変える価値があるのかも判断できないままです。
この記事では、1週間分の使用量を見て昼型か夜型かを判定するまでの手順をまとめます。関西で「はぴeタイムR」を契約しているわが家の画面を前提に、判定したあと料金へ換算するところまで書きますね。
- 時間帯別の使用量をどの画面で見るかと、その前に済ませる確認
- 当日分が反映されるまでの時間と、判定に使ってはいけない日
- 平日と休日・季節を分けて昼型か夜型かを判定する手順
- 時間帯別プランの単価に当てはめて円に直すやり方
まず1週間分の30分値で昼型か夜型が分かる
自宅が昼型か夜型かは、平日と休日を分けた1週間分の時間帯別データで判定できます。特別な機器は要りません。契約している電力会社の会員サイトで、日別と時間別のグラフを開くだけです。

同じ家に住んでいても、何時に電気を使っているかは案外知らないものですよね。私も数字で見るまでは、完全に夜型だと思い込んでいました。
見るときのコツがひとつあります。グラフの山が高い時間を目で追うのではなく、契約プランの時間帯区分ごとに合計のkWhを出すことです。料金は区分ごとの単価で決まるので、区分で足さないと円に換算できません。
判定の単位は「何時に多いか」ではなく、契約プランの時間帯区分ごとの合計kWhです。
そもそもスマートメーターは30分ごとに使用量を計量しています。資源エネルギー庁の資料によると、30分値はメーター内に45日間保存され、30分ごとに60分以内に送信されてサーバで2年間保存される仕組みです。(出典:資源エネルギー庁『次世代スマートメーターの標準機能の中間取りまとめについて』(2021年3月8日))
つまり自宅の使い方は、もう細かく記録されている状態。あとは自分が見られる形で取り出すだけです。ただし見られる粒度は、契約中の小売事業者のサービス仕様で決まります。計量しているのは送配電の設備でも、家庭が何分刻みで見られるかは会社ごとに違う点だけ先に押さえておきます。
わが家は食洗機を昼に回すようになった
私自身、時間帯別の使用量をちゃんと見るようになったのはごく最近です。2026年8月18日に太陽光7.92kWと蓄電池7.7kWhを導入し、洗面脱衣室にモニタが付いてからでした。
それまで自分の電気の使い方を数字で見たことがなく、正直かなり意識が変わりました。いちばん変わったのは食洗機です。以前は夜にしか回していませんでしたが、「明日の昼に回せそうなら回そう」と考えるようになりました。
乾燥機も同じです。電気代が高そうで気が引けていたのに、晴れた日の昼なら気にせず回せます。動かす時間を変えただけで、同じ家事が軽く感じられるようになりました。
動かせる量は、メーカーの公表値でも見積もれます。パナソニックの卓上食洗機NP-TZ500は1回あたり約0.77kWh。ドラム式洗濯乾燥機は、公式のコストシミュレーターの条件から逆算すると洗濯から乾燥まで1回約0.80kWhでした。
1回で1kWh弱。この量を安い時間帯へ寄せられるかどうかが、プランを変える前に試せる手当てになります。
蓄電池の残量も、時間帯の癖を教えてくれました。早い日は22時ごろに下限の20%まで落ちます。夜の使用が何時に寄っているのか、自分の家の形がだんだん見えてきた感じです。
太陽光がある家で、どの家電を昼に回すと得かの判断はこちらで解説しています。
関連記事:太陽光の昼間に家電を動かすと得か
電気使用量を時間帯別に確認する手順
手順は「メーターを見る→会員サイトに登録する→日別から時間別へ降りる」の順です。いきなり時間別のグラフを開くより、この流れのほうが迷いません。

- 自宅のメーターが液晶のスマートメーターかを確かめる
- 契約中の小売事業者の会員サイト・アプリに登録する
- 日別グラフで、使用量が多い日と少ない日に当たりを付ける
- 時間別グラフを平日と休日でそれぞれ開く
- 区分ごとに合計したいときはCSVに落として表計算で足す
3番目を飛ばさないのがコツです。日別の段階で「暑かった日だから多い」のか「生活が変わったから多い」のかを切り分けておくと、時間別に降りたときの解釈がぶれません。
液晶のスマートメーターは30分値・円盤は検針票
見分け方は表示部だけで済みます。液晶のデジタル表示ならスマートメーター、円盤が回っていれば従来の機械式です。円盤式のままなら時間帯別は見られず、検針票の月次使用量しか手段がありません。
とはいえ、いま円盤式の家はごく少数です。資源エネルギー庁の資料では、低圧のスマートメーターは2024年3月末時点で全国の設置率が99.9%。沖縄エリアだけが92.0%で、ほかの9エリアは100%とされています。(出典:資源エネルギー庁『スマートメーターのオプトアウトについて』(2025年2月28日・電力・ガス基本政策小委員会 資料5))
残りの多くは沖縄エリアの導入途中分で、これとは別に設置を断った件数が約4万件(およそ0.05%)ありました。どちらにしてもごく少数で、ほぼ全戸が対象と考えてよさそうですよね。
取替そのものに費用はかかりません。九州電力送配電は「メーターの取替工事の費用をいただくことはございません」と明記し、原則として停電せずに取り替えると案内しています。メーター取付場所での作業なので、不在のうちに済んでいることもあります。
自宅がどちらなのか判断に迷ったら、契約中の会社の公式サイトや窓口で確認するのが確実です。
はぴeみる電やくらしTEPCOで日別から時間別へ
時間帯別のグラフを出しているのは送配電ではなく、契約中の小売事業者の会員サービスです。探すときは電力会社名ではなく、会員サイトの名前で探すほうが早いですよ。
| 会社・サービス | 見られる粒度 | さかのぼれる期間 |
|---|---|---|
| 関西電力「はぴeみる電」 | 月別・日別・1時間ごと | 過去25ヵ月の実績表 |
| 東京電力EP「くらしTEPCO web」 | 月・週・日と指定日の1時間ごと | 最大2年分 |
| 中部電力ミライズ「カテエネ」 | 月別・日別・時間別 | 欠測時は翌日以降に反映される場合あり |
| 東北電力「よりそうeねっと」 | 月・1日・1時間ごと | ― |
| 中国電力「ぐっとずっと。クラブ」+Aルート | 30分単位(無料・別途申込) | 原則として次回検針日以降から |
| 九州電力「時間ごとの実績」 | 時間単位の使用量と暫定料金 | 最も早い場合でログインの2時間前まで |
| まちエネ | 24時間グラフが30分単位・CSV可 | 速報データは直近90日分 |
表のとおり、画面の集計単位は1時間ごとの会社が多いです。計量自体は30分ごとでも、そのまま30分単位で見られるとは限りません。ただ昼型か夜型かの判定は1時間ごとの数値でも同じようにできるので、まずは手元の画面の粒度で始めて大丈夫です。30分単位が要るのは、このあと触れるピークの作られ方まで見たいときです。
日別グラフに気温や天気が並ぶ会社もあります。関西電力は市町村別の最高・最低気温と天気、日照時間を併記します。暑かった日なのか生活が変わった日なのかをその場で切り分けられるので、これは助かりますね。
わが家は関西電力のはぴeタイムRを契約しているので、開くのははぴeみる電です。契約メニューは2026年7月分の明細で確認しました。仕様は改定されることがあるため、粒度や期間は公式サイトの案内もあわせて見てください。
当日分はリアルタイムでなく1〜2時間後・欠測日は除く
マイページの当日分はリアルタイムではなく速報値で、反映は対象時間の1〜2時間後が目安です。今この瞬間の消費電力を見たいなら、別の手段に回ることになります。

アプリを開けば、今エアコンが何W使ってるか分かるんじゃないの?
それが、少し前の分までなんですよ。うちも開いてすぐの1時間は空いています。
へえ、そうなんだ! どのくらい前まで見られるのかな。
会社ごとに違うみたいなので、そのあたりから一緒に見ていきましょう。
まちエネは、速報が対象時間の1〜2時間後に反映され、速報データは直近90日分と案内しています。九州電力は「最も早い場合でログインの2時間前まで」。会社は違っても、当日分に数時間の遅れがある点は共通です。
つまり、今つけた家電の影響はその場では分かりません。当日の数字を追いかけるより、数日分がそろってから見るほうが判定には向いています。
速報値は請求額とも一致しません。確定するのは検針日の2日後以降が目安とされ、月の区切りも暦月ではなく検針期間です。マイページの合計と請求が違うのは異常ではありません。
判定に使ってはいけない日
通信断やデータ連携の遅れで、グラフに穴(欠測)が空くことがあります。東急パワーサプライはデータ連携され次第3日程度で表示されると案内し、カテエネは欠測表示が出て翌日以降に確認できる場合があるとしています。穴が空いた日は合計がへこむので、昼夜の判定には使わないでください。
引っ越し直後やメーター交換の直後も、しばらく表示が出ないことがあります。中国電力のAルートサービスは、データ提供が原則として次回検針日以降です。新居ですぐ1週間分を見ようとしても、そろわない場合があります。
さかのぼれる期間にも上限があります。関西電力は過去25ヵ月の実績表、東京電力エナジーパートナーは最大2年分、まちエネの速報データは直近90日分です。
去年の冬の時間帯別データを今から取りに行くと、間に合わないことがあるわけですね。見たい季節が来たら、その都度落としておくのが結局いちばん確実です。
プランを決めるなら平日休日と季節2回分
プランの判断に使うなら、平日と休日を分けた最低1週間分を、季節を変えて2回以上そろえます。春や秋の1週間だけで年間のプランを決めると、冬と夏の山を取りこぼします。

季節差は思っている以上に大きいです。環境省の家庭CO2統計では、月別の排出量は1月が最大で、12〜3月の4か月が年間の約45%を占めます。ピークと底の比はおよそ2.2倍とされています。(出典:環境省『令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果について(確報値)』)
わが家の明細でも同じ傾向でした。2025年は1月が704kWh、底の6月が296kWhで、使用量ベースだと約2.4倍の開きです。
月の合計がここまで動くなら、1日の中の山の位置や高さも変わって当然ですよね。冬のデータは冬のうちに落とす、と決めておくと安心です。
CSVで平日と休日を分けて時間帯別に合計
分けるときの基準はカレンダーではありません。契約プランが定める「休日扱い日」の区切りで分けます。関西電力のはぴeタイムRなら、土曜・日曜・祝日に加えて1月2〜3日、4月30日、5月1〜2日、12月30〜31日が休日扱い日です。
この日はデイタイムの単価が適用されず、7〜23時がリビングタイム扱いになります。同じ昼の1kWhでも、暦の上の扱いで乗る単価が変わるわけです。
集計のほうは、グラフの目視では無理があります。区分ごとの合計kWhを出すなら、CSVに落として表計算で足すのが早いです。
対応している会社は限られます。東京電力エナジーパートナーは自由料金プラン向けに30分ごとの数値の一括ダウンロードを案内していて、使用場所1地点なら24ヶ月分、2〜5地点なら6ヶ月分まで取得できます。まちエネも24時間・月間・年間の各グラフの値をCSVで落とせます。
CSVが無い会社でも大丈夫です。時間別グラフの数字を、平日3日分と休日2日分だけ手で書き写す方法で足ります。全期間を完璧に集計しなくても、区分ごとの厚みが見えれば判断はできます。
昼と夜どっちが多いかの見分け方
見るのは区分ごとに足したkWhの比率です。はぴeタイムRの場合、1日は次の3つに分かれます。
| 時間帯区分 | 対象になる時間 |
|---|---|
| デイタイム | 平日10時〜17時 |
| リビングタイム | 平日7〜10時・17〜23時/休日扱い日7〜23時 |
| ナイトタイム | 毎日23時〜翌7時 |
1週間分をこの3つに足して、どこがいちばん厚いかを見ます。ナイトタイムが厚ければ夜型、デイタイムが厚ければ昼型、リビングタイムが厚ければ朝夕型です。ただし区分ごとに対象の時間数が違うので、合計kWhを対象時間数で割った1時間あたりの平均も並べておくと、生活の形をつかみ違えません。在宅で仕事をする日がある家庭や、小さい子どもがいる家庭は、平日の昼が思ったより厚いこともあります。
もうひとつ、30分値には別の読み方があります。関西電力のように実量契約(スマート契約)を採るプランでは、30分値の最大値が契約電力を決めます。
関西電力の場合、月間で最大の30分使用電力量の2倍と、過去11か月の最大値の大きいほうが契約電力になります。深夜に機器の同時運転が重なってピークを作ると、その値は翌年まで契約電力として残るわけです。ただし、そこで決まるのは契約電力で、基本料金がそのまま増えるわけではありません。はぴeタイムRの基本料金は最初の10kWまでが定額で、超えた分だけが1kWごとに加算される形です。ピークが枠に収まっているうちは、金額のほうは動きません。
だから30分値を見る目的は、昼夜の判定だけではありません。自分がいつピークを作っているかを見つけることでもあるんです。
時間帯別プランの損得に当てはめる
判定できたら、区分ごとの合計kWhに単価を掛けて円に直します。そのうえで今のプランの単価でも同じkWhを計算し、差を見ます。ここまでやって、ようやく損得が見えます。

難しい計算ではありません。表計算で「区分ごとのkWh×単価」を3行つくり、基本料金を足すだけです。ここで出るのは時間帯どうしを比べるための概算で、実際の請求額には燃料費調整額と再エネ賦課金が乗ります。はぴeタイムRのようにIHクッキングヒーターなどの設置で基本料金と電力量料金が5%割引になるメニューもあるので、プランどうしの損得を詰めるときは割引の有無まで含めて見てください。
はぴeタイムR3区分の単価を掛けて円に直す
まず単価表を用意します。関西電力の公式ページに掲載されている、はぴeタイムRの2026年11月1日改定後の単価は次のとおりです。
| 区分 | 単価(税込) |
|---|---|
| 基本料金(最初の10kWまで・1契約) | 2,842.84円 |
| デイタイム(平日10〜17時)夏季 | 29.59円/kWh |
| デイタイム(平日10〜17時)その他季 | 26.96円/kWh |
| リビングタイム | 23.52円/kWh |
| ナイトタイム(毎日23時〜翌7時) | 16.00円/kWh |
この値は2026年10月に公式ページで確認した改定後の単価(10月31日までは基本料金2,409.40円・ナイトタイム15.37円など)で、燃料費調整額と再エネ賦課金は含みません。実際の請求には、毎月変わる燃料費調整と、2026年度で1kWhあたり4.18円の再エネ賦課金が乗ります。
ただ、この2つは全時間帯に同じだけ乗ります。時間帯どうしを比べるだけなら、単価表の差を見れば十分ということですね。
比較の相手は今のプランです。関西の従量電灯Aと並べると、デイタイム夏季の29.59円は第3段階の29.27円(従量電灯Aも同日改定後の単価)とほぼ同じ水準。はっきり安いのはナイトタイムの16.00円だけ、という構造が見えてきます。
昼にしか電気を使わない家では、はぴeタイムRのような夜間割安型の割安さはほとんど消えます。夜に寄せられる量がどれだけあるか。そこがそのまま得の大きさになります。なおオール電化向けでも、九州電力の「おひさま昼トクプラン」のように10〜16時をいちばん安く設定したメニューがあります。昼型と判定できた家は、夜間割安型で悩むより昼間割安型を探すほうが早いです。
加入条件も先に確認してください。総容量1kVA以上の夜間蓄熱式機器(エコキュート等)の使用を条件にしている会社が多く、夜型と判定できても機器が無ければ加入できません。
オール電化向けメニューは各社とも自由料金で、燃料費調整に上限がありません。加入後1年間は他メニューへ変更できない会社もあります(中国電力の電化Styleコース、中部電力ミライズ)。ここに挙げた数字はあくまで目安として扱い、契約前に公式サイトで最新の単価と条件を確認してください。
請求の水準そのものも動きます。国の電気・ガス料金支援は2026年7〜9月使用分が対象で、低圧は3.5〜4.5円/kWhの値引きでした。2026年8月時点で10月使用分以降の継続は決まっていないので、試算はその前提で見ておくと安全です。
夜型でも何時台かで当たり外れが変わる
同じ「夜型」でも、何時台に使っているかで当たり外れが変わります。安い時間帯の始まりと終わりが、会社ごとに2時間以上ずれるからです。
| 会社・プラン | 安い時間帯 |
|---|---|
| 関西電力 はぴeタイムR | 毎日23時〜翌7時 |
| 東京電力EP スマートライフS/L | 午前1時〜午前6時 |
| 中部電力ミライズ スマートライフプラン | 22〜8時/23〜9時/21〜7時から選択 |
| 九州電力 電化でナイト・セレクト | 21〜7時/22〜8時/23〜9時から選択 |
落とし穴は東京電力エナジーパートナーです。スマートライフS/Lの安い時間帯は午前1時〜6時の5時間だけで、22時台や23時台に寄せても安くなりません。
昼夜の差も7.90円/kWh、率にして約1.28倍です。夜間が8〜10時間あった旧プランと同じ感覚でタイマーを組むと、安い時間帯から外れてしまいます。
だから判定の答えを「夜型です」で止めないほうがいいです。何時台に厚いのかまで落とし込むと、プランを変えるべきか、タイマーを直せば足りるのかが分かれます。
後者なら手当ては簡単です。食洗機1回が約0.77kWh、ドラム式の洗濯から乾燥までが1回約0.80kWh。運転開始の時刻をずらすだけで、この分は安い時間帯に移せます。
プランを変えるのは、それでも区分の合計が動かないときで十分かなと思います。
時間帯別プランへ乗り換えると決めたら、申込から切替後の設定・初回明細までの流れはこちらで確認できます。
関連記事:オール電化の電力会社乗り換え手続き
夕方の山を機器別に見るHEMSとスマートプラグ

マイページで分かるのは家全体の合計だけです。19時の山が何の家電かを知りたいなら、回路別かコンセント単位の計測が別に要ります。

夕方にドーンと上がるの、なんの家電なのか知りたいなあ。
家全体のグラフからは特定できないんですよ。うちも山の正体は推測どまりです。
えっ、じゃあどうやって調べるの?
測る場所を変える手段がいくつかあるみたいなので、順番に見ていきましょう。
| 手段 | 分かる粒度 | 分かる範囲 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 小売のマイページ・アプリ | 月・日・1時間(会社により30分) | 家全体の合計のみ | 無料 |
| 低圧Bルート+HEMS機器 | 30分値と現在の電流値 | 家全体の合計 | データ送信は無料・機器は19,800円(税込)〜 |
| 分電盤計測型HEMS | 回路別・機器別 | どの回路が食っているか | 本体46,000円(税抜)〜92,200円(税抜)+工事 |
| 電力計測付きスマートプラグ | 挿した家電のリアルタイム消費電力 | その1台だけ | 機器代のみ |
表のとおり、目的で分かれます。時間帯別プランの損得を判断したいだけなら、マイページとCSVで足ります。機器を買う必要はありません。
今この瞬間の値を家全体で見たいときが、Bルートの出番です。東京電力パワーグリッドは、30分ごとの使用量や現在使っている電流値をHEMSで把握できると説明し、データの送信に費用はかからないと明記しています。
申込には供給地点特定番号が要ります。書類を郵送するとパスワードがメールで届き、認証IDはその後3日程度で郵送。訪問での設定が必要な場合は、さらに7〜10日程度かかります。
気をつけたいのは、Bルートがベストエフォート型だという点です。メーターとHEMS機器が離れていると通信できず、使えない場合があります。申込が無料でも「必ず使える」保証はありません。
Nature Remo E2 lite
スマートメーター連携に機能を絞ったエントリーモデル。消費電力をリアルタイムでスマホ表示し、日・週・月・年のグラフ比較やCSVダウンロードにも対応します。Wi-SUN対応メーターとBルートのID取得が前提なので、対応条件は公式で確認してから検討してください。
価格目安:19,800円(税込)
買ってから後悔しやすいパターンも挙げておきますね。
- Wi-SUN非対応や設置距離の問題で、Bルート機器がメーターとつながらない
- 測りたい家電が直結や200Vで、スマートプラグに挿せない
- 分電盤計測型を後付けして、電気工事費が機器代を上回る
- マイページで十分だったのに機器を買ってしまう
なお分電盤まわりの工事は、資格を持つ業者の領域です。後付けを考えるなら、施工まで含めて業者に相談してください。
平均的な家庭も夏19時はエアコンが4割
夕方の山の正体は、多くの家庭でエアコンです。資源エネルギー庁の「夏季の省エネメニュー」は、夏の点灯帯(19時頃)の電気の使用割合を次のように示しています。(出典:資源エネルギー庁『夏季の省エネメニュー(ご家庭の皆様)』)
| 機器 | 19時頃の使用割合 |
|---|---|
| エアコン | 38.3% |
| 照明 | 14.9% |
| 冷蔵庫 | 12.0% |
| テレビ・DVD | 8.2% |
| 炊事(調理機器) | 7.8% |
| 待機電力 | 4.0% |
上位3つで約65%。夕方の山を削りたいなら、まず狙うのはこの3つということになります。
ただし、この割合は夏の夕方という特定の時間帯の構成比です。1年を通した用途別の内訳とは別物なので、冬の夕方にそのまま当てはめないでください。オール電化なら、ここに深夜のエコキュートの沸き上げが別の山として乗ります。
ちなみに、時間帯別の世帯平均を示す公的な統計は見当たりませんでした。家庭CO2統計にも家計調査にも、何時に何kWhという公表値はありません。比べる基準は、結局のところ自宅の30分値そのものになります。
そしてスマートプラグには弱点があります。エアコン・IH・エコキュート・浴室乾燥のような直結や200Vの機器は測れません。山の主役がちょうど測れない側にいるのは、覚えておきたいところですね。
わが家はシャープのモニタで買電も見る
太陽光と蓄電池を入れた家には、もうひとつ経路があります。メーカー製のモニタです。わが家は洗面脱衣室のシャープ SUNVISTA(JH-RWL8)で、発電・消費・売電・買電の推移を見ています。
Bルート機器を足さなくても時間帯別の把握ができるのは、思わぬ副産物でした。ただし見えているのは自宅設備の計測値で、請求の根拠になる送配電の30分値とは別系統です。数字が完全には一致しない前提で見ています。
1時間別の履歴は、天気で形がはっきり変わります。晴れた2026年8月24日は、深夜から7時まで蓄電池の残量が約20%で横ばいでした。朝の消費ピークのあとは太陽光の充電で一気に戻り、昼から夕方までは満充電が続きます。
夜も23時で約70%までしか減りませんでした。要するに、晴れた日は夜まで自前の電気で回せているということです。
曇雨天だった8月27日は、まるで違う形でした。充電の立ち上がりが遅く、昼を過ぎても満充電には届きません。夕方から残量が落ち始め、22時にはもう底の約20%まで戻っています。
同じ家・同じ季節でも、天気ひとつで夜の形がここまで変わるわけです。1日のグラフで結論を出さず1週間分を見る、という話にそのまま戻ってきます。
月でまとめると、連系した2026年8月18日から月末までで発電505.4kWh・消費276.9kWh・売電315.3kWh・買電86.8kWhでした。
とはいえ稼働してまだ1ヶ月ほどで、冬は未実測です。給湯の負荷がいちばん重くなる季節の時間帯パターンは、実際に冬を越してから書くつもりです。
電気の使用量を時間帯別に確認するときのよくある質問
スマートメーターが付いていない家でも、時間帯別の使用量は見られますか?
円盤が回る機械式のままだと時間帯別は見られず、手段は検針票の月次使用量だけになります。ただし低圧の設置率は2024年3月末時点で全国99.9%と案内されていて、残りはごく少数です。取替の費用はかからず、原則として停電せずに交換されます。自宅の状況は、契約中の会社に問い合わせるのが確実です。
1時間ごとのグラフしか出ません。30分単位で見る方法はありますか?
計量は30分ごとでも、画面の集計単位が1時間の会社は多いです。30分単位で見たいなら、30分単位のグラフを出す会社(まちエネなど)、中国電力のAルートサービス(無料・別途申込)、東京電力エナジーパートナーの30分値CSV、Bルート+HEMS機器のいずれかに回ることになります。対応状況は変わるので、公式サイトで最新をご確認ください。
マイページの使用量と請求額が合いません。間違いでしょうか?
当日分や直近の数字は速報値で、請求に使う確定値とは別物です。確定は検針日の2日後以降が目安とされています。さらに月の区切りも暦月ではなく検針期間なので、暦月で足すとどうしてもずれます。異常ではないので、差があまりに大きいと感じたときだけ問い合わせれば十分かなと思います。
今この瞬間の消費電力をリアルタイムで見たいのですが、できますか?
マイページでは見られません。家全体を見たいならBルート+HEMS機器、1台だけでよければ電力計測付きのスマートプラグになります。Bルートのデータ送信は無料ですが機器代は別で、ID・パスワードの発行に1〜2週間程度かかります。通信環境によっては使えないこともあるので、申込前に対応条件を確認してください。
去年の冬の時間帯別データを、今から取ることはできますか?
さかのぼれる期間に上限があるので、間に合わないことがあります。実績表を25ヵ月分そろえている会社もあれば、速報データが直近90日分だけの会社もあり、幅がかなり大きいです。まずは契約中の会社が何ヶ月前まで見せてくれるかを確認してみてください。冬と夏のデータは、その季節のうちに落として手元に残しておくのが確実ですよ。
電気使用量を時間帯別に確認する手順の要点まとめ
つまり1週間ぶんグラフを見れば、昼型か夜型かは分かるってことだね。
そうなんです。そこから区分ごとに足して円に直すところまでが、判断の材料になりますよ。
最後に、この記事の要点を振り返ります。

- 時間帯別のグラフは、契約中の小売事業者の会員サイトで見る(粒度は会社ごとに違う)
- 当日分は速報値で反映は1〜2時間後。欠測が出た日は判定に使わない
- 平日と休日は契約プランの休日扱い日の区切りで分け、季節を変えて2回以上そろえる
- 判定の単位は時間帯区分ごとの合計kWh。はぴeタイムRなら3区分で足す
- 単価を掛けて円に直し、今のプランとの差を見る。昼だけの家では夜間割安型の得が消える
- 機器別に見たいときだけHEMSやスマートプラグ。損得の判断だけならマイページで足りる
数字が並びましたが、やることは単純です。会員サイトを開いて、1週間分のグラフを平日と休日で見る。それだけで、自分の家の形は見えてきます。
単価やサービスの仕様は改定されるので、実際に判断するときは公式サイトで最新の情報を確認してください。契約の変更に迷うときは、契約中の電力会社の窓口や専門家に相談するのが確実です。ここに挙げた数字は、わが家の条件と2026年9月時点の公表値にもとづく目安として見ていただければと思います。
