こんにちは。エネすけ運営者の「りょう」です。
太陽光の工事は終わったのに、売電がなかなか始まらない。モニタには「売電」と出ているのに、売電契約の書類が届かない。そんな状態だと、手続きがどこかで止まっていないか不安になりますよね。
わが家も2026年8月18日に連系しましたが、売電の書類が手元に届いたのは38日後でした。その間、途中経過の連絡は一度もありません。
この記事では、届いた通知書の日付を手がかりに、売電開始が遅いときに何で止まっているのかを順に整理します。どれくらい待つのが普通か、どこに問い合わせればよいか、遅れた分は損になるのかまで、一般施主の目線でまとめました。
- 連系と売電開始(受給開始日)が別の日付になる理由
- わが家の実例で見た、連系から受給開始までの22日の内訳
- 認定→受給契約→メーター設定の順で止まっている工程を切り分ける方法
- 遅れた期間の売電分の扱いと、問い合わせ先の使い分け
売電開始が遅いのは連系と受給開始日が別だから
売電開始が遅く感じるいちばんの理由は、「連系」と「売電開始(受給開始日)」が別の日付だからです。間には国の事業計画認定、送配電会社との受給契約、メーターの設定が挟まります。そのため、工事が終わってから数週間ずれるのは珍しくありません。

工事が終わったら、その日から電気を売れるんじゃないの?
うちもそう思っていたんですけど、連系と売電開始は別の日付みたいですよ。言葉の違いから一緒に確かめてみましょう。
連系は、発電設備を送配電会社の電線網(系統)につなぐことです。送配電会社がメーターの取替や遠隔設定を終え、接続を確認すると連系が完了します。この日から、家のモニタには「売電」が表示されることがあります。
一方の売電開始は、送配電会社との受給契約に書かれる「受給開始日」のこと。買取料金の計算は、この日から始まります。受給開始日は「受給契約が成立した日以降で協議により定めた日」とされ、連系日と同じになるとは限りません。(出典:関西電力送配電『再生可能エネルギー発電設備からの電力受給契約要綱』)
| 区切り | 意味 | わが家の日付 |
|---|---|---|
| 工事完了・連系 | 設備を系統につなぎ、電気が流れ始める | 2026年8月18日 |
| 事業計画認定 | 国が発電設備の計画を認める | 2026年8月25日 |
| 受給契約(特定契約) | 送配電会社が買取の申込みを承諾する | 2026年8月26日 |
| 受給開始日 | 買取料金の計算が始まる日=売電開始 | 2026年9月9日 |
認定が下りるまで、受給契約は成立しません。認定の書類の内容が、受給契約の申込み事項になっているためです。逆に、物理的な連系は認定より先に済むことがあります。わが家もまさにその順番でした。
モニタに「売電」と表示されていても、受給契約が成立した証拠にはなりません。
工事完了と連系も、厳密には別物です。パネルやパワコンの設置が終わっても、送配電会社側のメーター工事と確認が済むまで連系しない場合があります。「工事の日=売電開始の日」と考えていると、ずれが全部「遅れ」に見えてしまうかなと思います。
工事後、連系から売電開始まで何日かかる?実例
わが家(関西電力送配電エリア・2026年)の場合、連系から売電開始まで22日、約3週間でした。公式に示されている期間はどれも申込みや契約の日が起点で、工事完了から数えた待ち日数は見当たりません。工事の時点で手続きがどこまで進んでいるかで、工事後の待ちは数日から数か月まで変わります。

| 区間 | 公式に示されている目安 |
|---|---|
| 国の事業計画認定(申請→認定) | 10kW未満の太陽光で標準処理期間2〜3ヵ月(不備の補正期間は含まない) |
| 送配電会社への申込み→受給契約の通知 | 約1〜2か月(供給設備の変更が不要な場合・関西電力送配電) |
| 契約から発電開始まで | 1か月〜3か月程度(施工・メーカー側の案内) |
| 設置工事そのもの | 屋根の作業と配線で1〜2日。足場の組立・解体を別日に取ると3〜4日程度(メーカー・施工側の案内。新築時は別) |
認定と受給契約の目安は「申込みをした日」から、発電開始までの目安は「契約した日」から数えた期間で、どれも工事完了日が起点ではありません。業者が工事の前から申請を進めていれば、工事後の待ちは短く済みます。工事後に残っている手続きが多いほど、待ちは長くなる仕組みですね。
期間が延びる要因として公式に挙がっているのは、資材調達の遅れ、供給設備の変更や用地交渉、申込みの集中です。東京電力パワーグリッドは、申込み内容の不備による差戻しや、年度末の駆け込みも挙げています。
8月18日連系から9月9日受給開始までの22日
わが家は新築の一軒家で、シャープの太陽光7.92kWと蓄電池7.7kWhを載せました。下の日付は、関西電力送配電から届いた「再生可能エネルギー発電に関する電力受給契約内容のお知らせ」(2026年9月15日付)と、工事当日の記録によるものです。
| 出来事 | 日付 | 連系日から |
|---|---|---|
| 接続契約日(系統連系の申込みを承諾) | 2026年7月21日 | 28日前 |
| 設置工事完了・連系 | 2026年8月18日 | 当日 |
| 国の事業計画認定 | 2026年8月25日 | 7日後 |
| 受給契約日(特定契約日) | 2026年8月26日 | 8日後 |
| 受給開始日(売電開始) | 2026年9月9日 | 22日後 |
| 通知書の発行日 | 2026年9月15日 | 28日後 |
| 施主の手元に書類が届く | 2026年9月25日 | 38日後 |
工事は朝から始まり、業者さんは15時ごろに引き上げました。同じ日の15時11分、モニタはすでに「連系運転中」で、「売電中」の表示も出ています。見た目には、その日から売電が始まったように見えました。
それでも、売電の計算が始まったのは3週間後です。認定が下りたのは連系の1週間後で、受給契約はその翌日に成立しました。受給開始日は、そこからさらに2週間先。工事が終わった時点では、まだ国の認定すら下りていなかったわけです。
接続契約から数えると、受給開始までは50日でした。工事の前から手続きは動いていて、工事後に残っていたのが認定と受給契約だった、という読み方ができます。
ちなみに通知書の発電出力は5.9kWでした。パネルの7.92kWではなく、パワコンの定格出力が載っています。容量が違って驚くかもしれませんが、太陽電池とパワコンの小さいほうを載せる制度上の定義どおりです。
書類が届いて知ったのは38日後・途中連絡なし
わが家が「売電が始まっていた」と知ったのは、連系から38日後の9月25日です。それまで送配電会社からも施工業者からも、途中経過の連絡はありませんでした。
書類は施工業者から郵送で届きました。中身は受給契約の通知と、「書類が届いた」旨のひと言くらい。受給開始日は届いた日の16日前で、売電はとっくに始まっていました。
38日も連絡なしだと、ちょっとドキドキしちゃうね。
うちは契約のときに待つと聞いていたので、気にしていなかったんです。何も聞いていなかったら、不安になっていたかもしれませんね。
契約時には「スマートメーターへの交換があり、その後に売電開始。早いと数週間、遅いと数ヶ月」と説明を受けていました。だから書類が来なくても、交換待ちなんだろうと思っていたんです。
ところが、実際にはメーター交換は不要でした。業者さんに聞くと、既存のスマートメーターが遠隔で設定変更されたとのこと。交換工事という目に見える合図がなかったので、書類がいきなり届いた形です。
なぜ施主に直接届かないのか。関西電力送配電の低圧の案内では、受給契約の通知の送付先は「申込者」です。業者が申込みを代行していると、通知はまず業者に届き、そこから施主へ渡る流れになります。
書類が届いたときは、売電がすでに始まっていたことに驚きました。同時に、ちゃんと始まっていたことにほっとしたのも正直なところです。
遅れている原因はどの手続きか順に切り分ける
原因を切り分けるときは、「認定は下りたか→受給契約は結ばれたか→メーター設定は済んだか」の順に確かめます。認定が下りないと受給契約は結べないので、上から順に見れば、どこで止まっているかを絞り込めます。メーター設定だけは、わが家のように認定より先に済んでいることもあります。

| 順 | 確かめること | 施主が確かめる手段 | 止まりやすい理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 国の事業計画認定は下りたか | 再生可能エネルギー電子申請のマイページ | 承諾コードの未入力、不備の補正、年度末の申請集中 |
| 2 | 受給契約は結ばれたか | 施工業者に通知の有無と日付を聞く | 申込み書類の不備で差戻し、工事費負担金の未入金 |
| 3 | メーター設定は済んだか | スマートメーターの売電側の値が動いているか | 資材調達の遅れ、供給設備の変更が必要 |
| 4 | 受給開始日はいつか | 受給契約の通知書の「受給開始日」欄 | 通知書の発行が受給開始日より後になることもある |
手続きより先に見ておきたいのが、モニタの運転状態です。「連系運転中」ではなく停止やエラーの表示なら、原因は手続きではなく機器や電気の供給側(停電・電圧の異常など)にあると考えられます。手続きを待っても解決しないので、まずエラーの意味を確かめ、表示が消えなければ販売店やメーカーの窓口に相談します。
シャープのモニタの場合、エラーコードの頭文字で系統が分かれます。たとえば「d」は太陽光のパワコンが運転を止めた状態、「E」は一時停止して自動で再起動する状態です。待つか、再起動を試すか、連絡するかは、手元の取扱説明書の区分に従ってください。
事業計画認定は下りたかマイページで確かめる
1つ目の確認は、国の事業計画認定です。認定が下りていなければ、受給契約はまだ成立しません。10kW未満の太陽光は、標準処理期間が2〜3ヵ月とされています。
認定の状況は「再生可能エネルギー電子申請」のマイページで見られます。「認定設備一覧」に載っていれば、認定日と設備ID(英数字10文字)を確認できます。認定通知書もここから印刷する方式で、施主は何度でも印刷できます。
注意したいのは、施主の承諾が要るパターンです。業者が代行申請し、施主のメールアドレスを登録した場合、fit-mail@fit-portal.go.jp から「ユーザ登録確認」と「内容確認のお知らせ」が届きます。
このメールを受けて、施主がマイページで承諾コードを入力すると審査が始まります。承諾しないままだと、審査そのものが始まりません。心当たりがあれば、迷惑メールのフォルダも探してみてください。
また、不備の補正をしている期間は標準処理期間に含まれません。差戻しが入ると、そのぶん認定は後ろにずれます。年度末は申請が集中しやすい時期でもあるので、待ちが延びやすいと考えておくと気持ちが楽です。
受給契約の通知は申込者の業者に届いている
2つ目は、送配電会社との受給契約です。通知が手元に来ないのは、申込者である業者に届いているからかもしれません。関西電力送配電の低圧の案内では、接続契約の案内も受給契約の通知も、送付先は「申込者」になっています。
東京電力パワーグリッドの低圧の新規設置でも、申込書の控えは申込みをした電気工事店へ返送されます。手続きが完了すると、申込時に登録したメールアドレスに、購入実績お知らせサービスの登録案内が届く流れです。
関西電力送配電の案内では、申込みから受給契約の通知まで約1〜2か月が目安です。受給契約は、送配電会社が承諾の通知を発したときに成立します。つまり通知は、契約手続きの最後に出る書類なんです。(出典:関西電力送配電『再生可能エネルギーの固定価格買取制度 ご契約手続き(低圧)』)
止まりやすいのは、申込み書類の不備による差戻しです。単線結線図や構内図の受電地点の記載、認証証明書、整定値一覧表などの不足が、よくある例として挙がっています。工事費負担金の入金が済んでいないケースもあります。
新築ならではの注意点もあります。東京電力パワーグリッドの案内では、新築に太陽光を載せる場合、新築の電気の供給設計番号を連系の申込みに書く必要があります。記入漏れは差戻しの対象です。買う側と売る側の手続きが並行するぶん、書類が増えるんですよね。
メーター設定は済んだか売電表示で見分ける
3つ目はメーター(計量器)の設定です。確かめるなら、家のモニタではなくスマートメーター本体の売電側の値を見ます。取引に使われるのは、メーターの計量値だからです。
太陽光のある家のスマートメーターは、1台で買った電気と売った電気を別々に積算します。東京電力パワーグリッド管内のメーターの例では、画面右に矢印が出ている状態の数値が累積の売電量です。矢印の表示は10秒ごとに切り替わります。
ただし、ほかのエリアの計器が同じ表示かは確認できていません。型式で表示が違うことがあるので、見方が分からなければ業者に聞くのが早いです。
モニタやパワコンの「売電」は、メーカーの機器側で測った値です。わが家でも連系当日からモニタに売電が表示されましたが、受給開始日は3週間後でした。モニタの売電表示だけで「売電開始済み」と判断しないのがポイントです。
双方向のスマートメーターがすでに付いていれば、遠隔の設定変更で済み、交換工事がいらないこともあります。わが家がまさにこのパターンでした。交換工事がないぶん、施主から見える変化はほとんどありません。
既設のスマートメーターが双方向計量なら交換工事なしで売電が始まることがあります。交換の連絡が来ない場合の見方は次の記事にまとめています。
関連記事:スマートメーター交換なしでも売電開始?連系後の実例
売電開始の問い合わせ先は施工業者が第一
売電開始が遅いと感じたら、最初に聞く相手は施工業者です。認定・連系・受給契約の申込みは業者が代行していることが多く、通知も業者に届くからです。送配電会社に先に聞いても、申込者ではない施主には答えられる範囲が限られることがあります。

遅いなと思ったら、電力会社に電話すればいいのかな?
電力会社といっても、窓口がいくつかあるみたいですよ。誰に何を聞けるのか、順番に整理してみましょう。
3週間を過ぎたら施工業者に進み具合を聞く
連系から3週間を過ぎても売電開始の知らせがなければ、一度、施工業者に進み具合を聞いてみるのがおすすめです。これは、わが家の実例で受給開始まで22日だったことから置いた目安で、公式の基準ではありません。
公式の目安では、申込みから受給契約の通知まで1〜2か月かかることもあります。3週間で「遅すぎる」わけではありません。それでも聞いておく価値があるのは、差戻しや承諾待ちで止まっている場合、待つだけでは進まないからです。
聞くことは、次の4つに絞るとやり取りが早いです。
- 国の事業計画認定は下りたか(認定日はいつか)
- 送配電会社との受給契約は結ばれたか(受給開始日は決まったか)
- メーターの交換や遠隔設定は済んだか
- 書類の差戻しや、施主の側で必要な手続きはないか
わが家は書類が届いたタイミングで、普段やり取りしていたLINEで業者に連絡しました。メーターが遠隔で設定されたこと、契約が完了したことを、そこで確認できています。聞くのは気まずいかなと思っても、確認の連絡なら角は立ちにくいはずです。
送配電会社・JP-AC・小売に聞けること
業者以外の窓口は、聞きたい手続きによって相手が変わります。特に、電気を買っている小売電気事業者と、売電の受給契約は別物なので注意が必要です。
| 相手 | 聞けること | ひと言メモ |
|---|---|---|
| 施工業者・販売店 | 認定・連系・受給契約の申込みの進み具合、書類の到着、差戻しの有無 | 第一窓口。業者が申込者なら通知も業者に届く |
| JPEA代行申請センター(JP-AC) | 50kW未満の太陽光の事業計画認定(電子申請) | 関西電力送配電のFAQも、認定の手続きはここへ案内 |
| 地域の送配電会社(関西電力送配電など) | 受給契約・受給開始日・検針・振込 | 申込者が業者だと、施主に答えられる範囲が限られうる |
| 電気を買っている小売電気事業者 | 買う側の契約と料金 | 売電の受給契約とは別。小売を変えても受給契約は変わらない |
| 消費者ホットライン(188) | 業者と連絡がつかない、説明と違うなどの契約トラブル | 自治体の太陽光トラブルの注意喚起でも案内される相談先 |
関西電力送配電の場合、送配電ダイヤルは0800-777-3081です。番号や受付時間は変わることがあるので、正確な情報は各社の公式サイトで確認してください。
いまの住宅用FITの売電は、送配電会社が買い取る「送配電買取」です。そのため、電気を買っている会社に問い合わせても、受給開始日は分からないことが多いかなと思います。聞く相手を間違えないだけで、遠回りがひとつ減ります。
業者の手続き漏れを疑うとき手元で確かめる書類
業者の手続き漏れが心配なときは、施主の手元で確かめられるものから見ていくと冷静に判断できます。いきなり疑ってかかるより、事実をそろえてから聞いたほうが話は早く進みます。
まずは電子申請のマイページです。施主がログインできれば、認定日と設備IDを自分で確認できます。認定が下りていれば、少なくとも国の手続きは終わっています。
次に、契約書類や見積書を見直します。申請代行の範囲(認定・系統連系・受給契約)が書かれているかがポイントです。太陽光発電協会(JPEA)の導入チェックリストも、商談時に「経済産業局や電力会社との手続き」の説明があるかを確認項目に挙げています。
もう一つ、10kW未満の設置者には、運転開始後1か月以内の「設置費用報告」があります。運転開始月は、初めて売電を開始した日が属する月です。J-PECの補助金を受けている場合は不要ですが、代行の範囲に入っているか業者に確認しておくと安心です。
わが家の場合、売電の申込みも振込先口座の届け出も、業者が契約時にまとめて済ませていました。施主の側で追加の作業は発生していません。業者が代行しているなら、施主の役割は「進んでいるかの確認」が中心になります。
手元で確かめるもの
電子申請のマイページ(認定日・設備ID)/契約書・見積書(申請代行の範囲)/受給契約の通知書(受給開始日)。この3つがそろえば、どこで止まっているかをかなり絞り込めます。
遅れた期間の売電分は損になる?補償はある?
遅れた期間で損になりうるのは、家で使い切れずに系統へ流れた分(逆潮流)のうち、受給開始日より前の部分だけです。発電した電気がすべて無駄になるわけではありません。一方で、待ち期間の売電分を国や送配電会社が補償する仕組みは、確認した公式資料には見当たりませんでした。

せっかく発電しているのに、と悔しく感じますよね。どこまでが損になりうるのか、どこは影響を受けないのかを分けて見ていきます。
受給開始前でも自家消費はでき損は逆潮流分だけ
売電が始まる前の待ち期間でも、発電した電気は家の中で使えます。わが家でも、連系の翌日から家で使う電気の一部を太陽光がまかなっていました。
モニタの実測では、8月19〜31日の自家消費が1日10.7〜18.2kWhありました。そのぶん、電力会社から買う電気が減っています。売電は始まっていなくても、電気代を下げる効果は連系の時点から出ていたわけです。
問題になるのは、使い切れずに流れた分です。モニタの値で数えると、連系から受給開始日の前日までの売電表示は次のとおりでした。
| 期間 | モニタ上の売電量 |
|---|---|
| 2026年8月18日〜31日(連系当日の部分日を含む月計) | 315.3kWh |
| 2026年9月1日〜8日 | 77.9kWh |
| 合計(受給開始日の前日まで) | 393.2kWh |
2026年度FITの1〜4年目の単価24円/kWhで換算すると、約9,437円相当です。ただしモニタのめやす値で、取引に使う計量値ではありません。金額としては、ひと月の電気代の一部に近い規模感かなと思います。
要綱上、買取料金の算定期間は受給開始日から始まります。それより前に流れた分を後から精算するとも、無償で引き受けるとも明記した公式文書は確認できていません。資源エネルギー庁のFAQでも、試運転期間中の電気は買取義務の対象外とされています。
確かめる方法は、初回の明細を見ることです。関西電力送配電なら、初回の「受給電力量のお知らせ」はがきや「うちの発電量(うち電)」で、算定期間と電力量を確認できます。わが家は2026年10月4日時点で初回の入金がまだなので、この分の扱いは明細が届いた時点ではっきりします。
10年の買取期間は削られず補償もない
売電開始が遅れても、10年の買取期間そのものが短くなるわけではありません。再エネ特措法は、調達期間を電気の「供給の開始の時から」数えると定めています。住宅用(10kW未満)の調達期間は10年です。(出典:e-Gov法令検索『再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法』)
わが家の通知書でも、買取期間は「受給開始日以降、最初の検針日が属する月から起算して120月目経過後最初の検針日の前日まで」とありました。数え始めが受給開始日の側なので、待った日数のぶん期間が削られる形ではありません。
単価も同じ考え方です。2026年度認定の二段階価格は、1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWh。切り替わりは運転開始からの経過年数で決まります。関西電力送配電のFAQも、受給開始日によって買取単価等が変わることはないと回答しています。(出典:関西電力送配電『よくあるご質問(受給開始日と買取単価・買取期間)』)
一方で、補償は期待しにくいのが実情です。資源エネルギー庁のFAQは、事業者の責めによらない事由で運転開始が遅れた場合でも、「国または電力会社が補償することはありません」と回答しています。
業者の申請漏れや書類の不備で遅れた場合は、業者との契約の問題になります。契約書に申請代行の範囲と時期が書かれているか、差戻しの記録があるかが判断材料です。話がこじれそうなときは、消費者ホットライン(188)や弁護士などの専門家に相談してください。
遅れが長引くときの注意
10kW未満は、認定日から1年の運転開始期限を過ぎると認定そのものが失効します。失効の通知は届かないので、電子申請のマイページでステータスを確認してください。数週間の待ちは珍しくありませんが、数か月動きがなければ早めに業者へ確認を。
関連記事:FITの認定日と受給開始日の違い|10年はいつから?
売電開始が遅いときのよくある質問
新築だと売電開始は遅れやすいですか?
新築は、電気を買う契約と、売る契約・系統連系の手続きが並行するぶん、書類が増えます。東京電力パワーグリッドの案内では、新築の供給設計番号の記入漏れが、よくある差戻しの例に挙がっています。新築だから必ず遅れるわけではありませんが、差戻しが入ると待ちは延びます。ちなみにわが家も新築で、連系から受給開始まで22日でした。
年度末や年度をまたぐと、売電開始や単価に影響しますか?
手続きの期限には影響することがあります。東京電力パワーグリッドは、2026年度内に接続契約を結ぶための10kW未満太陽光の申込み期限を、2026年11月6日17時(不備の無い申込み)としています。資源エネルギー庁も、年度内の認定には10kW未満の新規・変更認定申請で2027年1月5日までに必要書類を出すよう案内しています。差戻しで期限を越えると年度内に間に合わないことがあるので、秋以降の申込みは早めに業者へ確認すると安心です。なお2027年度の単価は、2026年度と同じ水準で据え置く方針が委員会で示されています。
スマートメーターの交換工事には立ち会いが必要ですか?
正規のメーター取替は送配電会社が行い、費用は無料です。九州電力送配電の案内では、原則として停電せずに取り替え、作業はメーターの取付場所で行うため、不在でも実施されることがあります(停電が必要な場合は事前に連絡があります)。わが家のように、既存のスマートメーターの遠隔設定で済み、交換自体がないケースもあります。なお、メーター交換を口実に別の会社の契約を勧める訪問の相談事例もあるので、契約するつもりがなければ検針票の情報は伝えないでください。
受給契約の通知書は保管しておいたほうがいいですか?
保管しておくのがおすすめです。通知書には、受給開始日のほか、買取地点を示す22桁の「受電地点特定番号」や、国の認定ごとに付く「認定ID(設備ID)」が載っています。受電地点特定番号は、電気を買う側の「供給地点特定番号」とは別の番号です。消費生活センターは、検針票の番号をもとに勝手に契約を切り替えられるケースがあるとして、番号を安易に教えないよう注意喚起しています。通知書の番号も同じように扱うと安心です。
工事が終わってから連系までに時間がかかることはありますか?
あります。パネルやパワコンの設置工事が終わっても、送配電会社側のメーター工事と接続の確認が済むまでは連系しない場合があります。東京電力パワーグリッドの案内では、工事費負担金を入金したあともただちに連系工事に着手できるわけではなく、連系の時期は別途調整としています。わが家は工事当日に連系しましたが、どの家でも同じとは限りません。気になるときは、連系の予定日を施工業者に確認してください。
売電開始が遅いときの確認順と問い合わせ先まとめ

連系と売電開始が別の日付だって分かったら、ちょっと安心したかも。
うちも書類が届くまで知らなかったので、順番に確かめれば大丈夫そうですね。
売電開始が遅いと感じたら、まずは連系と受給開始日が別の日付だと思い出してください。わが家の実例では、連系から受給開始まで22日、書類が手元に届くまで38日かかりました。
- 連系と売電開始(受給開始日)の間には、認定・受給契約・メーター設定が挟まる
- 原因は「認定→受給契約→メーター設定」の順に確かめる
- モニタの「売電」表示は、受給契約が成立した証拠にはならない
- 最初の問い合わせ先は施工業者。3週間を過ぎたら進み具合を聞いてみる
- 待ち期間の損は受給開始日前の逆潮流分だけで、10年の買取期間は削られない
- 遅れの補償は国・送配電会社からは期待しにくく、業者起因なら契約書を確認する
手続きの期間や制度は、エリアや年度で変わります。ここで紹介した日数は、わが家1件の実例です。正確な情報は資源エネルギー庁や各送配電会社の公式サイトでご確認いただき、判断に迷うときは施工業者や専門家に相談してください。
