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オール電化の冬の電気代は4万円で普通?6万円になる家の条件と対策

2026年7月29日

オール電化の冬の電気代が急増する原因が暖房と給湯であることを示すイラスト

こんにちは。エネすけ運営者の「りょう」です。

冬の電気代の請求を見て、思わず二度見した。そんな経験はありませんか。オール電化だと2万円台は当たり前、寒い地域では4万円、6万円という声まで出てきます。まず知りたいのは「これって普通なの?」の一点ですよね。

私は2026年4月に新築の一軒家へ引っ越して、パナソニックのエコキュートとIHでオール電化の暮らしを始めました。オール電化の冬はこれからが初めてですが、手元には引っ越し前の24ヶ月分の電気代明細があります。

この記事では、平均との比べ方から、わが家の明細で冬の増分を分解した手順、来冬までに打てる対策の順番までをまとめます。他人の平均に一喜一憂しなくて済むように、自宅の数字で判断する道筋を一緒に作っていきましょう。

  • オール電化の冬の電気代の相場と、4万円が異常かどうかの見分け方
  • 冬だけ跳ね上がる理由を給湯・暖房・単価の3つに分けた仕組み
  • 自宅の明細から冬の増分を分解する具体的な手順と、その限界
  • 来冬までに打てる対策を効果と費用の順に並べた優先順位

冬に増えた分の大半は暖房と給湯

結論から言うと、冬に増えた分の大半は暖房と、水が冷たくなって重くなった給湯です。平均額と自分を比べても、どこに手を打つべきかまでは出てきません。見るべきは他人の平均ではなく、自宅の明細の夏と冬の差です。

オール電化の冬の電気代が増える理由を暖房・給湯・単価の3つの要因に分けて示した図解

資源エネルギー庁が公開している冬季の使用割合では、家庭の1日の電気は暖房が32.7%で最大の費目、次いで冷蔵庫14.9%、給湯12.6%と続きます。ただしこれはガス併用の世帯も含む平均値です。(出典:資源エネルギー庁『冬季の省エネ・節電メニュー ご家庭の皆様』)

オール電化は給湯も調理も電気なので、実際の給湯の比率はこれより明確に高くなります。年間で見ると給湯と暖房で家庭のエネルギー消費の過半を占めるので、その熱の部分がまるごと電気に乗る家だと考えると分かりやすいかなと思います。

冬の増分は「暖房」「給湯(水温低下と効率低下)」「単価」の3つに分けると、打つべき対策の順番が見えてきます。

つまり「オール電化だから高い」のではなく、「熱を電気でまかなう家は冬に重くなる」が正確な言い方です。この記事に出てくる数字はいずれも一般的な目安なので、自宅に当てはめるときは必ず自分の明細で確かめてくださいね。

オール電化の冬の電気代はいくらか

エネすけ
エネすけ

冬だけ4万円って聞いたんだけど、それってみんなそうなの?

うちはまだオール電化の冬を迎えていないんですが、調べた限りだと地域と機器でかなり違うみたいですよ。

りょう
りょう
エネすけ
エネすけ

じゃあ「平均より高い!」って焦る前に、見る順番があるんだね。

そうなんです。まずは相場の幅から一緒に見ていきましょう。

りょう
りょう

先に相場を言うと、オール電化の冬は4人家族で1.5万〜3万円、全体では2万円前後が目安とされています。寒冷地や旧式の機器が残っている家では4万〜6万円、条件次第で10万円を超える事例もあります。

オール電化住宅の冬の電気代の目安を金額帯で示した図。標準は2万円前後、寒冷地や旧式機器が残る家は4万〜6万円、条件次第で10万円を超える例もある

ただし、この相場は事業者のコラムによる推計で、公的な統計ではありません。幅のある目安として受け取って、判断の材料は次の章から足していきましょう。

4万円は高すぎか平均と比べる

オール電化かどうかを問わない全世帯の平均でも、電気代の山は冬にはっきり出ます。まずは全体の振れ幅を押さえておきましょう。

月全世帯の平均電気代
2025年6月10,709円
2025年12月11,497円
2026年1月14,378円
2026年2月15,633円
2026年3月14,989円
12か月平均12,804円

ピークは2月で、年間で最も安い6月の約1.46倍です。全世帯の平均でもこれだけ振れるのですから、給湯と暖房まで電気でまかなうオール電化の家がもっと大きく振れるのは自然なことですよね。

区分冬の月額目安
2人暮らし月平均13,000円台、冬は2万円超もめずらしくない
4人家族冬1.5万〜3万円
オール電化全体冬2万円前後 / 夏1万3千円前後
寒冷地・旧式機器4万〜6万円、条件次第で10万円超

とはいえ、金額だけを見ても「高すぎるのか」は判断できません。単価は年ごとに変わりますし、国の値引きがある年と無い年でも数千円は動いてしまうからです。

そこで見るのが月間の使用量です。資源エネルギー庁の解説では、電気代が月10万円を超えたオール電化世帯の月間使用量が3,000〜5,000kWh程度で、その大半は蓄熱暖房機によるもの。一方でエコキュートを使っていれば、冬場でも1,000kWh程度に収まることがあるとされています。同じ「オール電化」でも3倍以上の開きが出るということです。(出典:資源エネルギー庁『ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える』)

判断は金額でなくkWhで

月間1,000kWh前後で収まっていれば、機器はヒートポンプ型である可能性が高いです。3,000kWhを超えているなら旧式の機器が動いている疑いが強いので、運用の工夫より機器そのものの話に進んだほうが早いかなと思います。ただしこれは資源エネルギー庁が挙げた事例からの目安で、床面積・地域・在宅時間・断熱性能でも月間kWhは動きます。故障を判定する診断基準ではないので、湯切れなどの症状があるときは数字だけで決めずに点検を頼んでくださいね。

寒冷地4万円と人数差2千円の理由

同じ日本でも電気代は住む地域で大きく変わり、逆に家族の人数ではあまり変わりません。地域差は約1.45倍、2人から4人への増分はわずか約2,000円です。

地域平均電気代(直近12か月平均)
北陸16,643円
東北15,414円
中国14,092円
四国13,738円
北海道12,779円
関東12,617円
中部12,470円
関西11,822円
九州11,467円

最も高い北陸と最も低い九州で約1.45倍の差があります。北海道が意外と上位に来ないのは、暖房を灯油に頼る世帯が多く、その分が電気代として計上されないためです。地域の差は「寒さ」だけでなく「何で暖房しているか」の差でもあるわけです。

世帯人数平均電気代
1人7,214円
2人11,724円
3人13,427円
4人13,796円
5人14,801円
6人以上16,794円

2人から4人へ増えても約2,000円しか変わらないのは、給湯と暖房が人数に比例しないからです。浴槽の湯量は人数が倍でも倍になりませんし、照明も冷蔵庫も家族で共用します。「4人家族だから高くて当たり前」は、半分正しくて半分違うんですよね。

寒冷地で4万〜6万円に届くのは、複数の要因が同じ方向に重なるからです。外気温が低いと給水温度も下がって給湯に必要な熱量が増え、暖房の稼働も伸び、さらにエコキュートの効率まで落ちます。この仕組みを次の章で分解していきます。

冬の6万円は月2,000kWh級の使用量

「冬だけ6万円」という金額も、まず使用量に直してみましょう。目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の公表目安)で割ると約1,900kWh。夜間が安いオール電化プランの実効単価を25円前後とみても、月2,000kWh超の消費に相当する試算です。エコキュート+エアコンのオール電化の冬の目安(1,000kWh程度)の約2倍で、資源エネルギー庁が旧式機器の家の水準として挙げる3,000〜5,000kWhへ近づいていく途中の水準といえます。

  • 蓄熱暖房機・電気温水器など旧式の機器が残っている(電気代が月10万円を超えた世帯では、消費の約7割が蓄熱暖房機・約2割が電気温水器という実例)
  • 寒冷地で外気温・給水温度が低い(給湯に要る熱量が増えるうえ、ヒートポンプの効率低下と除霜運転が重なる)
  • 住宅の断熱が弱く、暖房が長時間の連続運転になっている
  • 浴室乾燥機の毎日運転など、冬だけ増える費目が積み上がっている(毎日4時間で月約4,650円)

6万円級の家に多いのが、上のような条件の重なりです。チェックの順番はこれまでと同じで、金額ではなく明細の月間kWhから。1,000kWh前後に収まっているのに6万円級なら、単価側(契約プラン・燃料費調整額・支援値引きの有無)を先に疑います。2,000kWhを超えているなら、旧式機器がないかの確認が先です。機器が原因の場合は設定の工夫では桁が足りないので、給湯省エネ2026事業の補助(電気温水器・蓄熱暖房機の撤去加算あり)を使った入れ替えを検討する段階だと思ってください。

6万円で慌てる前に

明細の「使用期間」が長めになっていないか、前年にあった支援値引きが今年は無いだけではないか、の2点を先に確認しましょう。そのうえで前年同月とkWhで比べれば、機器・使い方・単価のどこが原因かを切り分けられます。

3万・4万・6万円は月何kWhか金額帯で見る

「うちは3万円」「4万円だった」と金額で調べても、答えは出にくいです。金額を先に月間kWhへ直し、自宅がどの帯にいるかを見るのが近道になります。

冬の請求額目安単価31円/kWhでの使用量仮に実効単価25円とした場合の使用量多い家の条件先に確認すること
2万円前後約650kWh約800kWhエコキュート+エアコン・温暖地・標準的な世帯春秋比で給湯が1.4〜2倍に収まっていれば想定内
3万円約970kWh約1,200kWh同じ機器構成でも4人家族・在宅時間が長い・1〜2月の寒い月1,000kWh前後ならヒートポンプ機器の家の目安に近い。浴室乾燥機の使用日数
4万円約1,290kWh約1,600kWh寒冷地・断熱が弱い・電気ストーブや電気カーペットの長時間運転前年同月とkWhで比較。支援値引きの有無と使用期間の長さ
6万円約1,940kWh約2,400kWh蓄熱暖房機・電気温水器など旧式機器が残る家に多い水準深夜帯に長い台形の山が出ていないか。機器入れ替えの検討

使用量が同じでも、請求額は単価側の事情で数千円動きます。月1,000kWhの家なら、支援値引き4.5円/kWhの有無だけで4,500円の差です。

だから金額帯は入口にすぎません。隣の帯に見えても、kWhで見れば想定内という家は多いはずです。

2人暮らしだから帯がひとつ下がる、とも限りません。給湯と暖房は人数に比例しないので、2人でも冬に2万円台に乗る家はあります。前の表の「2人から4人への増分は約2,000円」は全世帯の年間平均ですが、人数より地域や機器構成の差が大きいことを示す数字です。

見る順番は「金額→月間kWh→春秋との差→時間帯別」。帯だけで故障や使いすぎを決めつけないでください。

なぜ冬だけ上がるのか水温差と効率

冬だけ跳ね上がるのは、住む人の心がけの問題ではなく物理の問題です。同じ湯量でも冬は夏の約1.95倍の熱量が必要で、そこに機器の効率低下と暖房の負荷が重なります。

夏と冬で給湯に必要な熱量と機器効率の違いを対比した図解。冬は夏の約1.95倍の熱量が必要になる

ここを知っておくと、増えた分のどこまでが避けられない分で、どこからが直せる分なのかを切り分けられます。慌てて設定をいじる前に、まず仕組みから見ていきましょう。

給湯は熱量2倍でエコキュートも効率低下

資源エネルギー庁は「夏場に20℃を超える水道水を40℃にするのに比べ、冬場に10℃未満の水道水を40℃にするためにはより多くの熱エネルギーを必要とする」と説明しています。これは家庭用ヒートポンプ給湯機の規格(JIS C 9220:2018)の試験条件にもはっきり現れています。

規格では給水温度を夏24℃・中間期17℃・冬9℃と定めたうえで、いずれも40℃の湯にする条件で試験します。同じ湯量に必要な熱量は次のとおりです。

季節給湯熱量保温熱量合計
冬期58.594 MJ4.120 MJ62.714 MJ
中間期43.473 MJ3.080 MJ46.553 MJ
夏期30.242 MJ1.861 MJ32.103 MJ

冬は夏の約1.95倍です。これは温度差そのもの(冬は31度分、夏は16度分を温める)で説明できるので、機器の良し悪しとは無関係の話になります。

規格が使う給水温度9℃は、机上だけの数字ではありません。東京都の令和5年度データでは最低水温が2月の8.3℃、大阪市の水道水は冬季で約6℃とされています。気温が低い地域ほど給水温度も下がるので、寒冷地ではこの熱量の比がさらに大きくなります。

やっかいなのは、そこにヒートポンプの効率低下が重なることです。カタログの条件別COPの例では、中間期(外気16℃)の4.4に対し、冬期の高温加熱(外気7℃)では3.0まで落ちます(機種により異なります)。

さらに冬は外気の水蒸気が熱交換器で霜になり、それを溶かす除霜運転が入ります。必要な熱量が増えたうえに、その熱を作る効率まで落ちる。この二重構造が、冬の給湯が重くなる正体です。

熱量が約1.9倍、そこに効率低下が乗るため、冬の給湯の消費電力量は夏の2倍を超えることもあります(試算)。

逆に言えば、春秋と比べて給湯の消費電力量が1.4〜2倍前後に収まっているなら、季節要因でおおむね説明できる増分とみてよいでしょう(概算の目安で、故障の判定基準ではありません)。大きく超えているときに初めて、湯量設定・昼間の沸き増し・湯切れ・霜取り・機器の劣化を疑えばいい、という順番になります。

暖房と蓄熱暖房機は1ヶ月いくら

暖房の1ヶ月の電気代は、幅が広すぎて「平均いくら」があまり役に立ちません。エアコン暖房の目安は1日8時間の使用で約3,601〜20,505円、24時間つけっぱなしなら約10,803〜61,514円とされています。

同じエアコンでも、機種・部屋の広さ・断熱性能・地域でこれだけ違うということです。だからこそ他人の金額と比べるより、自宅の暖房が何なのかを確認するほうが早いんですよね。

暖房機器1時間あたりの電気代の目安
エアコン(省エネ型)3円程度〜
エアコン(一般)約15.0〜85.4円
電気ファンヒーター約30円
ハロゲンヒーター(1000W超)30円程度
こたつ(カーボン)約9.3円
こたつ(石英管)約14円
こたつ(ハロゲン)約18.6円

この差は仕組みの差です。ヒートポンプであるエアコンは外の熱を室内へ運ぶので、消費した電力の数倍の熱を得られます。一方、電気ストーブ・こたつ・電気カーペットは電力がそのまま熱になるだけで、倍率は1倍を超えません。

冬の請求が桁違いになる家に多いのが蓄熱暖房機です。深夜電力でレンガ(蓄熱体)を加熱し、昼間に放熱する仕組みで、8〜12時間の通電で24時間暖房する設計、電源は200Vが主流になっています。

資源エネルギー庁の解説にある実例では、電気代が月10万円を超えたオール電化世帯の消費電力量のうち約7割が蓄熱暖房機、約2割が電気温水器でした。この2つが家にあるなら、設定の工夫ではなく機器そのものの話になります。

もうひとつ、暖房でも給湯でもないのに冬だけ増える費目があります。浴室乾燥機です。乾燥モードの消費電力は約1,200〜1,250Wで、1時間あたり約37.5〜39円、4時間まわすと1回あたり約150〜156円になります。

4人家族が毎日4時間使うと、月約4,650円です。冬は外に干しても乾かないので使用頻度が上がり、気づかないうちに積み上がっているのがこの費目の怖いところですね。暖房を我慢するより、乾燥機を回す日を減らすほうが効く家もあります。

暖房器具ごとの1ヶ月の電気代をもっと詳しく比べた記事はこちら。
関連記事:オール電化の暖房の電気代(器具別の比較)

関連記事:一軒家のエアコン暖房の電気代を台数別に試算した記事

わが家の明細で冬の増分を分解する

旧居の電気料金明細のスクリーンショット。2025年1月検針分・冬ピークで合計25,454円、基本料金・段階料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の内訳が記載されている
筆者の旧居(賃貸)の電気料金明細:2025年1月検針分(冬ピーク)合計25,454円
エネすけ
エネすけ

平均の話はもういいや。りょうの家は実際どうだったの?

ちょうど24ヶ月分の明細が手元にあるので、うちの数字で分解してみますね。

りょう
りょう
エネすけ
エネすけ

分解ってどうやるの?明細には「暖房でいくら」なんて書いてないよね。

書いてないんです。だから春秋との差と、時間帯ごとの使用量から推理していきます。

りょう
りょう

ここからは平均の話をやめて、自宅の明細でやる話です。手順は「春秋のベースラインを取る→冬との差を出す→時間帯別に給湯と暖房を分ける→単価の分を引く」の4ステップになります。

旧居の電気料金明細のスクリーンショット。2025年8月検針分・夏ピークで合計21,990円、冬の明細と比べて燃料費調整額が低いことが分かる
同じ旧居の電気料金明細:2025年8月検針分(夏ピーク)合計21,990円。冬の明細と見比べると燃料費調整額の差が分かる

旧居24ヶ月の実測は冬ピーク2.6万円

先に正直に書いておきます。わが家がオール電化になったのは2026年5月の検針分からで、オール電化の冬はまだ迎えていません。手元にある24ヶ月分の明細は、その前に住んでいた賃貸アパート(プロパンガス併用)のものです。

オール電化の実測としてそのまま使える数字ではありません。それでも「冬に何がどれだけ増えるか」という形は共通なので、実額を出しておきます。

年月使用量請求額
2024年11月303kWh10,204円
2024年12月276kWh9,141円
2025年1月704kWh25,454円
2025年2月630kWh21,716円
2025年3月463kWh15,567円
2025年6月(年間の底)296kWh9,668円
2025年12月440kWh15,239円
2026年1月629kWh22,377円
2026年2月516kWh15,876円

24ヶ月で最も高かったのは2025年1月で、704kWh・25,454円でした。最も安かった2025年6月は296kWh・9,668円ですから、冬のピークは底の月の約2.6倍です。同じ家、同じ家族なのに、季節が変わっただけでこれだけ動くわけですね。

せっかく実額があるので、次の章で説明する手順の入口を、この数字で実演しておきます。まずやるのは、暖房も冷房もほとんど使わない月を選び、その家の土台にあたる消費量を決めることです。

該当するのは2024年10月の275kWh、2025年4月の307kWh、2025年10月の337kWhあたりで、月300kWh前後がわが家の基礎消費でした。ここは季節でほとんど動かない、家計でいえば固定費のような部分です。

冬ピークの704kWhからこの土台を引くと、増分は約400kWhになります。土台と同じくらいの量が、冬のあいだだけ丸ごと上乗せされていた計算です。

ただし旧居は給湯がプロパンガスだったので、この400kWhに給湯は含まれていません。給湯抜きで400kWh増えていたということは、オール電化ならここに給湯の増分が上積みされることになります。新居で迎える初めての冬を少し身構えているのは、正直これが理由です。

金額の話に戻ると、当時こたえたのは、これが電気だけの数字だったことです。旧居はプロパンガス併用だったので、ここにガス代が別で乗ってきます。

ガスは2025年の1年で134,234円、月平均は約11,186円でした。冬のピークは2月の16,959円です。電気と合わせると2025年の光熱費は約32.5万円、月平均で約2.7万円だった計算になります。

この数字を並べて思ったのは、「オール電化だから冬が高い」というより「冬は熱そのものにお金がかかる」ということでした。ガス併用でも冬は同じように重かったわけです。しかも旧居では、契約上の事情で料金プランの見直しすらできませんでした。賃貸でも電気の契約名義が自分なら切り替えられることは多いので、ここは物件ごとの条件しだいなんですよね。

深夜の山で給湯と暖房を分ける

明細の合計額をいくら眺めても、内訳は書かれていません。ただ、スマートメーターの30分ごとの使用量を見ると、深夜のとがった山が給湯、日中から夜にかけての連続した底上げが暖房として、ある程度は分けられます。

エコキュートは契約プランの夜間帯にまとめて沸き上げるため、グラフ上では短時間で立ち上がって落ちる山になります。蓄熱暖房機がある家では同じ深夜帯に長い台形の山が出るので、山の形で見分けるのがコツです。

  • 春秋(4〜5月・10〜11月の検針分)の月間kWhを、その家の基礎消費=ベースラインとする
  • 冬の月間kWhから引き算して、冬の増分kWhを出す
  • 契約プランの夜間帯だけを春秋と冬で引き算し、給湯の増分(推定値)を切り出す
  • 残った増分を暖房ほかとして、自宅の暖房機器の種類と照らして評価する

ここで言う「暖房ほか」の“ほか”も押さえておきましょう。冬に増えやすいのは浴室乾燥機と、給水温度が下がる分だけ働く温水便座(冬季の家庭の1日の電気の0.6%)です。待機電力は同じ資料で5.5%を占めますが、こちらは年間ほぼ一定のベース負荷なので、春秋との引き算では相殺されて増分には出てきません。IHクッキングヒーターは1ヶ月おおむね1,000円程度とされ、暖房や給湯に比べれば小さい費目です。

自宅の暖房機器の種類と照らしても説明のつかない残差が出たときは、この“ほか”を疑ってください。「オール電化だから調理の電気代が高いのでは」と思われがちですが、冬の増分の犯人としては優先順位が低いんですよね。

30分ごとのデータは電力会社の会員サイトで確認できます。東京電力の「くらしTEPCO web」では月・週・日単位に加えて指定日の1時間ごとの使用量まで見られ、CSVでの一括ダウンロードも案内されています。確認できるのは最大で過去2年分です。

CSVは30分ごとの行になっているので、表計算ソフトに貼って、契約プランの夜間帯(例: 23時〜翌7時)にあたる行だけを月ぶん合計すれば、夜間帯の月間kWhが出ます。時間帯はご自身の契約プランに読み替えてくださいね。

つまり「前の冬」と「その前の冬」を比べる程度は残っているということですね。ここで給湯の増分が春秋比で1.4〜2倍前後に収まっていれば季節要因の範囲、大きく超えていれば設定か機器を疑う、という判断につながります。

この分け方の限界

30分値は家全体の使用量なので、機器別の内訳までは取れません。エコキュートを昼間シフト設定にしている場合や、蓄熱暖房機が同じ夜間帯に動いている場合は分離できません。春秋にも暖房を使う寒冷地ではベースライン自体が過大になるため、暖房も冷房も使わなかった日を日単位で拾う必要があります。

値引きと賦課金の単価分を引く

同じ使い方をしていても、請求額は単価側の事情で動きます。だから年ごとの比較は金額ではなくkWhで行うのが鉄則です。

単価側の要因内容
再エネ賦課金2025年度3.98円/kWh → 2026年度4.18円/kWh
政府の電気料金支援(低圧)2026年1月・2月使用分は4.5円/kWh、3月使用分は1.5円/kWh
同(2026年10月以降)2026年7月時点で正式発表なし
燃料費調整額毎月変動。自由料金プランは平均燃料価格の上限がない

月1,000kWh使う家なら、4.5円/kWhの値引きだけで月4,500円に相当します。2026-27年の冬に同様の支援があるかは、2026年7月時点では決まっていません。

使い方がまったく同じでも、支援の有無だけで請求額は数千円単位で動くということです。前年同月と請求額を比べるときは、その月に値引きがあったかどうかを必ず確認してください。

賦課金のほうは2026年度が4.18円/kWhです。月1,000kWhなら月4,180円に相当し、制度が始まった2012年度の0.22円/kWhから14年で約19倍になりました。ここは節約の努力ではどうにもならない、いわば固定の重りですね。

もうひとつ見落としやすいのが検針期間のずれです。検針日は暦の1ヶ月と一致しないため、「2月分」の請求に1月中旬から2月中旬の使用が入ることがあります。全国平均でも請求ベースのピークは2月、次いで3月です。

明細の「使用期間」欄を見て、比べようとしている2つの月が同じ長さ・同じ時期になっているかを先に揃えましょう。

新居の初めての冬を迎える前の基準値

旧居の分解に続いて、新居の明細も置いておきます。給湯も調理も電気になった家の、冬を迎える前の基準値です。

検針月使用量請求額備考
2026年5月415kWh12,891円新築1か月目。太陽光なし
2026年6月385kWh12,398円太陽光なし
2026年7月549kWh17,442円冷房期。太陽光なし
2026年8月464kWh13,423円8月18日から太陽光と蓄電池が稼働(部分月)
2026年9月146kWh5,181円太陽光が動いた初めての丸1か月

冷暖房をほとんど使わない5〜6月は400kWh前後でした。旧居の基礎消費300kWh前後より3割ほど多く、増えた分は給湯が電気に乗った差とみています。

太陽光が動いた9月分は146kWhまで落ちました。ただし冬は、使う量が増える季節と、発電が4〜5月比で約30%減る季節が重なります。

旧居では給湯抜きで冬に約400kWh増えました。新居はそこに給湯の増分が乗る一方、太陽光と蓄電池が買電を削ります。どちらが勝つかは、まだ数字で言える段階ではありません。

だから金額を予言するより、11月から2月の明細をこの表に足していきます。見るのは請求額ではなく、kWhと時間帯別の内訳です。

新居の冬の実測は、検針のたびにこの表へ追記します。比較の土台は5〜6月の400kWh前後です。

太陽光を載せた家で冬の電気代がどこまで下がるかは、発電の落ち方と夜の買電から試算した別記事で整理しています。
関連記事:太陽光があってもオール電化の冬の電気代は高い?

来冬までに電気代を節約する順番

対策は思いついた順にやるより、順番を決めたほうが効きます。「①月間kWhを見る→②プランの昼夜差を見る→③設定を見直す→④断熱を足す→⑤機器を替える」の順で、後ろほど効果は大きく、費用も大きくなります。

来冬までに電気代を節約する対策を、月間kWh確認から機器交換まで効果の大きさ順に並べた5ステップの図解

自分がどの段にいるかは、前の章の分解でだいたい決まります。まずは費用ゼロで始められるところから、期待できる効果の大きさも含めて見ていきましょう。

設定1℃は年1650円で桁が足りない

先に期待値を調整しておきます。資源エネルギー庁の省エネポータルの試算では、暖房の設定温度を21℃から20℃に下げると年間で約1,650円の節約です(外気温6℃・2.2kWのエアコン・1日9時間の条件)。(出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト『無理のない省エネ節約(空調)』)

同じ試算で、暖房を1日1時間短くすると年間約1,260円、フィルターを月1〜2回清掃すると年間約990円。全部やっても年4千円弱です。冬だけで数万円上がる構造に対しては、正直、桁が足りません。

行動1日の電気使用量に対する削減率
不要な照明はすべて消す4.5%
室温を22℃→20℃にする2.7%
部屋の明るさを下げる1.5%
冷蔵庫を「強」→「中」にする1.5%
こたつの使用時間を半分にする1.0%
電気カーペットの暖房面積を半分にする0.9%
エアコンのフィルターを清掃する0.8%
窓に厚手のカーテンを掛ける0.8%

面白いのは、「不要な照明をすべて消す」の4.5%が「室温を2℃下げる」の2.7%より大きいことです。寒い思いをして室温を下げるより、暖房以外の見落としのほうが効くことがある。ここは覚えて帰る価値があるかなと思います。

給湯側では、エコキュートの設定を季節ごとに見直すのが基本です。冬の「たっぷり」設定のまま夏を迎える、夏の省エネ設定のまま冬を迎える、というのが典型的なもったいないパターンだとされています。

エコキュートで最も避けたいのは「夜に沸かさないこと」ではなく、単価の高い昼間に沸き増しすることです。

その日はもうお湯を使わないと分かっているなら昼間の自動沸き増しを止める。翌朝まで足りなさそうなら、単価の安い夜のうちに手動で沸き増しする。ぬるくなった浴槽は、追い焚きより高温さし湯のほうが省エネとされています(機種や湯量で変わるので、取扱説明書の推奨も確認してください)。

沸き上げ温度も気になるところです。これは蛇口から出る給湯温度(40〜50℃前後)とは別に、タンクへ貯めるお湯を何度にするかの温度で、おおむね65〜90℃の範囲になります。ただし最近の機種はこの温度を外気温や使用量に応じて本体が自動で決めていて、利用者が数値で直接指定できるとは限りません。

手動設定が用意されている機種なら下げる余地はありますが、まずは取扱説明書で自分の機種にその項目があるかを確認し、無ければ「おまかせ」「省エネ」といった運転モードの選び直しが実質的な調整手段になります。いずれの場合も、湯量が足りずに昼間の沸き増しが増えると逆効果なので、家族の使い方を見ながら少しずつ試すのが安全です。

深夜シフトが効くのは昼夜差1.9倍の地域

「夜に家事を寄せる」節約は、どこに住んでいるかで効き目がまるで違います。昼夜差が1.9倍前後ある地域では効きますが、1.3倍弱の地域ではほとんど効きません。

エリア/プラン夜間の長さ夜間単価高い時間帯の単価倍率
東京電力 スマートライフS/L5時間27.86円35.76円約1.28倍
関西電力 はぴeタイムR(2026年11月1日改定後)8時間16.00円26.96円約1.69倍
九州電力 電化でナイト・セレクト10時間14.59円27.63円約1.89倍
北海道電力 eタイム3プラス10時間26.74円51.02円約1.91倍

関東は夜間帯が5時間しかなく、昼夜の差も7.90円と小さいのが分かります。この条件では深夜シフトで下げられる幅が限られるので、使う量そのものを減らす対策の優先度が上がります。

一方、北海道と九州は差が約1.9倍で夜間帯も10時間あります。ただし北海道の約1.91倍は新規受付が終わった旧プラン「eタイム3プラス」の数字なので、これから北海道でオール電化プランを選ぶ人が同じ倍率を得られるわけではありません。夜間単価そのものも26.74円と高いため、「夜だから安い」と油断すると総額は伸びてしまいます。

そもそも「深夜電力は安い」は、少しずつ過去の常識になりつつあります。かつて10円台前半だった深夜単価は、エリアによっては27円前後まで上がってきました。昔の感覚のまま判断すると、思ったほど下がらないわけです。

旧オール電化プラン(東京電力「電化上手」「おトクなナイト8・10」、関西電力「はぴeプラン」など)は新規受付が終了しており、いったん別のプランへ変えると元には戻せません。

新電力へ切り替えると、大手電力のオール電化割引が外れて逆に高くなるケースもあります。実際の使用量を入れてシミュレーションしないと判断できないので、乗り換えの前に必ず契約中の電力会社と乗り換え先の公式サイトで最新の単価と条件を確認してください。

地域の割引にも目を向ける価値があります。北海道電力の暖房融雪割引は、ヒートポンプ式暖房機や家庭用の電気式ロードヒーティングを使っている場合に、冬期間の電力量料金が10%割引になる制度です。ただし割引額には機器の区分ごとの上限単価と対象容量の上限があり、全額の10%がそのまま戻るわけではありません。ヒートポンプ式給湯機は対象外なので、給湯だけを電化しても適用されない点にも注意が必要です。

なお、上の表に挙げたeタイム3プラス自体が2024年4月1日で新規加入の受付を終了していて、いま契約している人が使い続けられるプランです。単価の比較表は「これから選べるもの」と「もう選べないもの」が混ざっているので、乗り換えを考えるときは受付状況もあわせて確認してくださいね。

熱の58%が逃げる窓と機器はどちらが先

最後は費用のかかる対策です。結論を先に言うと、蓄熱暖房機や電気温水器など旧式の機器が残っているなら機器が先、ヒートポンプ機器なら窓が先と考えると迷いません。

冬の暖房時に室内から逃げる熱のうち、窓などの開口部から出ていく割合は58%という試算例があります(一定の断熱水準を前提にした例で、住宅によって変わります)。だから断熱は理屈のうえで効きやすいところです。ただし旧式の機器が動いている家では、窓を直しても増分の本体が残ってしまうんですよね。

機器を替えたときの効果は桁が違います。資源エネルギー庁が紹介する東京電力エナジーパートナーの試算では、電気温水器からエコキュートで約75%、蓄熱式床暖房からエアコンで約72%の電気料金削減とされています。

もちろん費用も桁が違います。エコキュートの交換は本体と工事費込みで43万〜70万円が相場で、買い替えの目安は10〜15年、メーカーの設計上の標準使用期間は10年です。ここで効いてくるのが補助金の存在です。

給湯省エネ2026事業補助額
ヒートポンプ給湯機(エコキュート)基本7万円/台+性能加算3万円/台
ハイブリッド給湯機基本10万円/台+性能加算2万円/台
家庭用燃料電池(エネファーム)17万円/台
電気蓄熱暖房機の撤去加算4万円/台(2台まで)
電気温水器の撤去加算2万円/台

組み合わせで見ると、オール電化住宅で使いやすいのは、蓄熱暖房機と電気温水器を撤去してエコキュートを入れる形です。撤去加算は蓄熱暖房機が4万円/台(2台まで)・電気温水器が2万円/台で、エコキュート本体の最大10万円に重ねられます。

ただし基本額そのものはエネファーム17万円・ハイブリッド給湯機12万円(性能加算込み)のほうが大きく、撤去加算もこれらの給湯機を設置する場合に同じように付きます。暖房用のエアコン本体はこの事業の補助対象ではないので、そこは別に見積もってください。逆に、エコキュートからエコキュートへの買い替えでは撤去加算はつきません。(出典:給湯省エネ2026事業(資源エネルギー庁)公式サイト)

窓のほうは先進的窓リノベ2026事業です。1戸あたり5万円から最大100万円で、戸建の上限は2025年の200万円から半減しました。内窓はSグレード以上(Uw1.5以下)が必須になり、Aグレードは対象外になっています。

手軽なところでは、床まで届く厚手のカーテンが費用ゼロに近い対策です。内窓まで踏み込めば、複層ガラス窓と同レベルの断熱性が確保できるとされています。まずカーテン、条件が合えば内窓、という順番で考えると無理がありません。

補助金は期限と予算に注意

給湯省エネ2026事業も先進的窓リノベ2026事業も、交付申請の受付は予算上限に達し次第終了とされ、工事完了期限は2026年12月31日です。制度の要件は年度ごとに変わるので、申し込む前に必ず各事業の公式サイトで最新の内容を確認してください。工事の可否や機器の選定は有資格の施工業者の領域なので、見積もりと合わせて専門家に相談したうえで判断をお願いします。

わが家の場合は、断熱等性能等級5の新築なので窓には先に手が入っています。だから今年打てるのは設定と使い方、それから2026年8月18日に設置した太陽光と蓄電池を冬にどう活かすか、という2つです。

ただ、太陽光があっても冬の買電がゼロになるわけではありません。月別発電量の例では、設備1kWあたり1日で1月2.86kWh・12月2.65kWh。4〜5月の3.90kWhと比べて約30%少なくなります(地域・方位・傾斜角で変わる目安です)。最も電気を使う季節と最も発電しない季節が重なるのは、なかなか意地悪な巡り合わせですよね。

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オール電化の冬の電気代のよくある質問

オール電化の冬の電気代が4万円を超えました。故障を疑うべきですか?

まず金額ではなく月間の使用量を見てください。1,000kWh前後で収まっていれば、エコキュートなどヒートポンプ機器を使う家の目安に近い水準で、寒冷地なら4万円台も起こり得ます。3,000kWhを超えているなら蓄熱暖房機や電気温水器といった旧式機器が主因の可能性が高いです。ただし湯切れが頻発する、沸き上げが終わらないといった症状があるなら、メーカーや施工業者に点検を相談したほうが安心ですよ。

冬は夏の何倍までなら普通ですか?

事業者のコラムでは「冬が夏の1.5倍程度までは正常範囲」「春秋が2万円なら冬3万円は普通」といった目安が示されています。私の旧居の実測では冬のピークが年間の底の月の約2.6倍でしたが、これは賃貸アパートでガス併用だった時期の数字です。倍率の目安はあくまで参考にとどめて、自宅の春秋と冬をkWhで比べるのが確実かなと思います。

エコキュートが冬だけ湯切れします。タンク容量が足りないのでしょうか?

容量不足の可能性はあります。3〜5人用のタンクは370Lタイプが一般的で、消費電力は370Lで夏季0.8kW・冬季1.5kWとされています。容量が小さすぎると夜のうちに沸かしても足りず、単価の高い昼間の沸き増しが発動してしまいます。ただし大きければいいわけでもなく、過大だと放熱ロスと沸かしすぎの無駄が増えます。まずは沸き上げモードを冬向けに見直し、それでも毎冬のように湯切れするなら、容量が合っているかをメーカーや施工業者に相談してみてください。

エコキュートの給湯温度を下げれば冬の電気代は下がりますか?

多少は下がります。ここでいう給湯温度は蛇口やシャワーから出るお湯の温度で(タンクの沸き上げ温度とは別ものです)、食器洗いや洗面で必要以上に高いまま使っている家庭は案外多く、実際に必要な温度まで落とせばその分の電力は減ります。ダイキンの情報では2℃低くすると1ヶ月あたり約50〜150円という数値も示されています。なお、タンクの沸き上げ量や沸き上げ温度まで下げすぎると、湯切れで単価の高い昼間の沸き増しが増え、かえって高くつくことがあります。いきなり大きく下げず、残湯量を見ながら少しずつ調整するのがおすすめです。

寒冷地なのに一般地仕様のエコキュートが付いています。冬の電気代に影響しますか?

影響します。一般地仕様が使える外気温は−10℃程度までで、寒冷地仕様は−25℃でも沸き上げができる設計です。効率の目安になる年間給湯保温効率の目標基準値も、一般地3.5以上に対して寒冷地は2.9以上と別枠になっています。外気温が−11〜−25℃まで下がる地域では寒冷地仕様が必要で、本体価格は一般地より5〜10万円ほど高いとされています。心当たりがあるなら、まず自宅の機種が寒冷地仕様かどうかを型番で確認し、メーカーや施工業者に相談してください。

まとめ:オール電化の冬の電気代は夏冬差で判断

エネすけ
エネすけ

結局、うちが高いかどうかって何を見ればいいんだっけ?

他人の平均じゃなくて、自分の家の春秋と冬の差ですね。しかも金額じゃなくて使用量で見るのがポイントでした。

りょう
りょう

オール電化の冬が重くなるのは、暖房と給湯という熱の費目がまるごと電気に乗るからです。水が冷たくなる分と機器の効率が落ちる分は物理的に避けられないので、そこを我慢で削ろうとするより、自宅の増分がどこから来ているかを先に確かめるほうが近道かなと思います。

オール電化の冬の電気代について、増分の主因・判断基準・対策の優先順位をまとめた記事全体の要点図
  • 冬の増分の主因は暖房と、水温低下で重くなる給湯
  • 4万円が異常かどうかは金額でなく月間kWhで判断する(1,000kWh前後ならヒートポンプ機器の目安、3,000kWh超は旧式機器を疑う)
  • 年ごとの比較は必ずkWhで。値引きと賦課金の有無だけで金額は数千円動く
  • 対策の順番はkWh確認→プランの昼夜差→設定の見直し→断熱→機器の入れ替え
  • 設定の工夫は年数千円規模。数万円の増分を吸収するには断熱か機器を動かす必要がある

私自身、新居でのオール電化の冬はこれからです。初めての冬の明細が出たら、この記事と同じ手順で分解してみるつもりですよ。記事の数値はいずれも一般的な目安なので、料金プランや補助金の最新の条件は必ず公式サイトで確認し、機器の交換や工事の判断は専門の業者に相談したうえで決めてくださいね。

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深夜シフトを実践するには、まず自分の契約の深夜時間帯が何時から何時までかを確認し、どの家電から寄せるかの順番を知っておく必要があります。
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冬以外の月まで含めて請求が高いなら、原因を単価側と使用量側に切り分けるところから始めると早いです。
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りょう / エネすけ運営者

関西の新築一軒家(オール電化)で、妻と子ども2人と暮らす一般の施主です。2026年8月に太陽光7.92kW+蓄電池7.7kWhを設置しました。導入前24ヶ月分の電気代実測をもとに、「太陽光は本当に元が取れるのか」を導入前後の比較で検証していきます。

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