こんにちは。エネすけ運営者の「りょう」です。
「太陽光がある家なら、昼が安いオール電化オクトパス サンシャインがお得」。比較サイトでそんな説明を見て、乗り換えを考えている方も多いかなと思います。ただ、太陽光の家はそもそも昼に電気をあまり買いませんよね。安い時間帯に買う電気が無ければ、昼安プランの恩恵は受けられません。
わが家は関西の新築オール電化で、2026年8月に太陽光7.92kWと蓄電池7.7kWhを導入しました。いまの契約は関西電力の「はぴeタイムR」です。この記事では、わが家の9月分の請求明細を3つのプランに当てはめて試算します。比べるのはオクトパスの通常版・サンシャインと、今のプランです。
あわせて、エコキュートの沸き上げ設定やFIT売電への影響、自宅の使用量で判定する手順もまとめました。数字はすべて「わが家の場合」の条件つきです。あなたの家に置き換えるときの判断材料にしてください。
- サンシャインと通常版オール電化オクトパスの時間帯別単価の違い
- 太陽光+蓄電池のわが家の9月明細で3プランを比べた試算結果
- 夜沸き上げのエコキュートやFIT売電中の家で気をつける点
- はぴeみる電の1時間値で自宅に合うプランを判定する手順
結論:太陽光の家は昼の買電量でサンシャインを選ぶ
太陽光の家がサンシャインを選ぶかどうかは、9〜15時に電気をどれだけ買っているかで決まります。「太陽光があるか」ではなく、「昼に買電が残っているか」が判断の軸です。

理由はシンプルで、サンシャインが通常版より安いのは毎日9〜15時の6時間だけだからです。残りの18時間は1本の単価で、夜間は通常版より高くなります。昼に買う電気が少ない家ほど、安い時間帯の恩恵は小さく、夜の割高さだけが残ります。
わが家は太陽光と蓄電池が動きはじめてから、昼の買電がほぼ消えました。9月分の使用量を11月からの単価で試算すると、サンシャインは今のプランより月700円ほど高い結果です。「太陽光の家におすすめ」という説明が、すべての太陽光の家に当てはまるわけではないんですよね。
判断の軸は「太陽光の有無」ではなく、「9〜15時の買電量」と「夜間の買電量」のバランスです
自宅がどちらに当たるかは、電力会社のWebサービスで見られる1時間ごとの使用量から判定できます。具体的な手順と目安の数字は、記事の後半で紹介します。
オール電化オクトパス通常版とサンシャインの単価差
2つのプランの違いは、サンシャインは9〜15時だけ大きく安く、それ以外は1本の単価という点です。通常版は大手電力のオール電化プランと同じく、夜間を安くする設計になっています。

ここでの単価は、関西電力エリアの2026年10月時点の定義書の値です。税込で、燃料費調整額と再エネ賦課金は含みません。比較のため、わが家が契約中の関西電力はぴeタイムRも並べます。はぴeタイムRは2026年11月1日に改定されるため、改定後の単価で載せています。
| 時間帯 | はぴeタイムR | オクトパス通常版(2026-10) | サンシャイン(2025-04) |
|---|---|---|---|
| 23時〜翌7時 | 16.00円 | 16.17円 | 22.31円 |
| 7〜9時 | 23.52円 | 23.44円 | 22.31円 |
| 9〜10時 | 23.52円 | 23.44円 | 13.39円 |
| 10〜15時 | 平日26.96円(夏季29.59円) | 24.37円(夏季26.92円) | 13.39円 |
| 15〜17時 | 平日26.96円(夏季29.59円) | 24.37円(夏季26.92円) | 22.31円 |
| 17〜23時 | 23.52円 | 23.44円 | 22.31円 |
| 基本料金 | 月2,842.84円(10月31日までは2,409.40円) | 1日95.66円(30日で約2,870円) | 1日79.21円(30日で約2,376円) |
はぴeタイムRの昼の高い単価は平日だけで、土日祝の昼は23.52円です。一方、オクトパスの2プランは毎日同じ区分。土日に昼の買電がある家は、明細の区分をそのまま当てはめられない点に注意が必要です。
燃料費調整額と再エネ賦課金は、関西電力エリアでは3プランとも1kWhあたり同じです。差を生むのは基本料金と時間帯単価の2つだけなので、比較もこの2つに絞れます。
サンシャインが安いのは毎日9〜15時の6時間だけ
サンシャインのデイタイムは、土日祝も含めて毎日9〜15時です。この6時間は13.39円/kWhで、通常版の同じ時間帯より1kWhあたり10〜11円ほど安くなります。昼に家電やエコキュートで電気を買う家なら、かなり大きな差ですよね。(出典:TGオクトパスエナジー『電気料金メニュー定義書 オール電化オクトパス-サンシャイン 2025-04(関西電力エリア)』)
| 買電する時刻 | サンシャイン | 通常版 | 差(1kWhあたり) |
|---|---|---|---|
| 23時〜翌7時 | 22.31円 | 16.17円 | サンシャインが6.14円高い |
| 7〜9時・17〜23時 | 22.31円 | 23.44円 | サンシャインが1.13円安い |
| 9〜10時 | 13.39円 | 23.44円 | サンシャインが10.05円安い |
| 10〜15時 | 13.39円 | 24.37円 | サンシャインが10.98円安い |
| 15〜17時 | 22.31円 | 24.37円 | サンシャインが2.06円安い |
10〜15時の差は、その他季の単価で計算しています。夏季(7〜9月)は通常版の昼が高くなるため、差は13.53円まで広がります。
注意したいのは、安い時間帯の終わりが早い点です。15〜17時はサンシャインでも22.31円になり、通常版との差は2円ほどに縮みます。昼に回す家電や沸き上げを15時までに収められるかが、サンシャインを活かせるかの分かれ目です。
夜間は約6円高く、基本料金は通常版が重い
逆に夜間(23時〜翌7時)は、サンシャインが通常版より1kWhあたり6.14円高くなります。はぴeタイムR(11月からの単価)と比べると6.31円高い計算です。夜に電気を買う量が多い家ほど、この差が毎月積み上がっていきます。
一方で基本料金は、通常版が重くなっています。通常版は1日95.66円、サンシャインは1日79.21円で、30日にならすと約494円の差です。
オクトパスの基本料金は「1日あたりの金額×検針期間の日数」の日割り制です。大手電力の月額定額とは単位が違うため、検針期間が33日の月は33日分かかります。
通常版は2026年10月1日の新しい版で値上がりしました。旧版と比べて、夜間は1.26円/kWh、基本料金は1日16.45円の上乗せです。単価の改定は年に何度かありえるので、申し込む前に見積もり画面に出る版の単価で計算し直すのが安心です。(出典:TGオクトパスエナジー『電気料金メニュー定義書 オール電化オクトパス 2026-10(関西電力エリア)』)
サンシャインにも、新規受付を停止した版(2025-09-D)があります。どの版が適用されるかは、申込時の見積もり画面で決まります。
夜間の買電が多い家ほど、サンシャインの昼の安さは夜の割高さに打ち消されます
夜沸き上げのエコキュートのままサンシャインは損?
結論から言うと、夜沸き上げのままならサンシャインは損になる可能性が高いです。夜に沸かす電気が、すべて通常版より6.14円高い22.31円になるからです。そもそも夜沸き上げのままでは、サンシャインの加入条件を満たさないこともあります。
エコキュートって、夜に沸かすものじゃなかったっけ?昼に沸かしてもいいの?
そこが分かれ目なんですよね。昼に沸かせる機種や設定があるみたいなので、一緒に確かめてみましょう。
オクトパスの定義書では、サンシャインに入るには「昼間沸上げ型」のヒートポンプ給湯器が必要です。主にデイタイムに沸き上げる機能を持つ機器を指します。公式サイトも、沸き上げ時間を9〜15時に設定変更できるか必ず確認してから申し込むよう注記しています。
申込後に設定を変えられず、プランを案内できなかったケースもあると書かれています。機器の所有を証明する資料を求められることもあるため、「とりあえず申し込んでから考える」は避けるのが無難です。
昼に沸かす機器の代表が、おひさまエコキュートです。昼間沸き上げを前提にした専用機で、各社とも初期設定は9〜16時が多くなっています。ただし、サンシャインの安い時間帯はそれより早く終わります。沸き上げの終了を15時に合わせないと、15〜16時に系統から買う分は22.31円になります。
| おひさまエコキュート | 初期設定 | 変更できる範囲 |
|---|---|---|
| パナソニック | 9〜16時 | 8〜17時の間で1時間単位・最小4時間 |
| ダイキン | 9〜16時 | 開始5〜10時・終了14〜17時 |
どちらも、終了を15時に寄せられる範囲ですね。実際に設定できるかは機種や年式でも変わるため、取扱説明書やメーカー窓口で確かめてください。
もう1つ忘れやすいのが、エコキュート本体の「電力契約設定」です。契約プランの夜間時間帯を機器に教える設定で、プランを替えたら合わせ直す必要があります。前のプランの設定のままだと、機器は前の時間帯で沸き上げを続けてしまいます。
パナソニックの工事説明書では、この設定は販売店(工事店)が行う手順として書かれています。自分で触る前に、設置した業者やメーカーに相談するのが確実です。
サンシャインに入った家ほど、昼に沸かす価値は大きくなります。太陽光で1kWh沸かすと、売電1kWhを失う代わりに、夜の買電1kWhが浮くからです。
関西電力エリアの賦課金と燃料費調整(2026年10月分・支援前)を足すと、サンシャインの夜の実質単価は約30.85円です。2026年度のFIT(1〜4年目)の売電24円と比べ、昼に沸かすほうが1kWhあたり約6.85円有利になります。一方、はぴeタイムRや通常版の夜間では、昼に沸かしても売電とほぼ差が出ません。
つまりサンシャインは、昼沸き上げを徹底できる家ほど得をしやすいプランです。夜に沸かし続ける家にとっては、割高な夜の単価がそのまま響きます。
わが家のパナソニック機は9〜15時に寄せられるか
わが家のエコキュートで考えると、9〜15時に寄せきるのは難しいというのが今の結論です。わが家のパナソニック機は、太陽光より前の新築時に入れたもので、今は夜間に沸き上げています。このような既存機を昼に寄せる手段として、パナソニックにはソーラーチャージ機能があります。
ソーラーチャージは、夜の沸き上げ量を減らし、翌日の昼に分散して沸かす機能です。太陽光のメーカーは問わず、リモコンの手動設定・専用アプリ・HEMSの3通りで使えます。使えるのは、JX・JP・Nシリーズなどソーラーチャージ搭載の機種に限られます。
| 確認したこと | パナソニックの公式仕様 | サンシャインで見ると |
|---|---|---|
| 昼に移せる量 | 年間の昼間消費電力量比率は50%以下 | 少なくとも半分は夜に沸く |
| リモコンの手動設定 | 9〜17時の間で1時間単位・最大4時間 | 9〜15時の中には収められる |
| アプリの自動設定 | 太陽光の容量は3.5〜6.0kWまで入力 | 7.92kWのわが家は実容量を入れられない |
| 季節の傾向 | 秋〜春は自動の昼沸き上げをしない傾向が高い | 冬は夜の沸き上げが増えやすい |
いちばん大きいのは、昼に移せる量が年間で半分までという上限です。残った夜の沸き上げは、サンシャインでは22.31円で買うことになります。「ソーラーチャージを使えばサンシャインで得をする」とは言い切れないんですよね。
もう1つ気になるのが加入条件です。サンシャインの条件は「主としてデイタイムに沸き上げる機器」で、半分が夜に残る使い方で認められるかは分かりません。既存機のまま申し込むなら、事前にオクトパスへ確認するのが確実です。
わが家の場合は、夜沸き上げのまま今のプランか通常版で比べるのが現実的です。FITの売電単価が下がる5年目以降は昼に沸かす価値が上がるので、そのときに改めて見直す価値があります。
FIT売電中でも契約OK?売電と卒FITへの影響
FIT売電中の家でも、オール電化オクトパスは契約でき、売電の相手・単価・振込は変わりません。電気を「買う」契約と、余った電気を「売る」契約は別物だからです。
電気を買う会社を変えたら、売電も止まっちゃったりしないの?
気になりますよね。買う契約と売る契約の関係から、一緒に確かめてみましょう。
2017年4月1日以降に売電の契約(特定契約)を結んだ設備は、買い取るのがエリアの一般送配電事業者です。関西なら関西電力送配電で、売電料金も送配電会社から振り込まれます。電気の購入先をオクトパスに変えても、この流れは動きません。
わが家(2026年8月連系)も、売電の受給契約の相手は関西電力送配電でした。受給開始日は9月9日で、電気の請求(関西電力・はぴeタイムR)とは別の会社・別の明細で動いています。売る契約と買う契約が、明細のうえでも分かれているわけですね。
注意が必要なのは、2017年3月31日以前に電力会社の小売部門などと売電契約を結んだ設備です。この場合は買取者が小売会社になります。電気の購入先を変える前に、買取契約の扱いを買取者へ確認しておきましょう。
オクトパスの定義書の適用条件は、「契約電力が原則50kW未満」「動力向けメニューをあわせて契約しない場合は動力を使わない」「対象の給湯機器を持っている」などです。太陽光の有無や、FIT売電中かどうかは条件に入っていません。なお売電収入と電気料金は、通常は相殺されずに別々に動きます。
卒FIT後の売電先として見ると、関西ではオクトパスを選べる状態にありません。公開されている買取メニューは「カイトリオクトパス」だけです。東京電力エリアの卒FIT設備が対象で、12円/kWhを電気料金と相殺する仕組みになっています。公式FAQも、卒FIT向けの買取プランは「準備中」と案内しています。
関西エリアでは、オクトパスに電気を売る選択肢は公式資料で確認できません(2026年10月時点)
もう1つ押さえたいのが、2026年度に認定されたFITの単価です。1〜4年目は24円/kWh、5〜10年目は8.3円/kWhと、途中で大きく下がります。売電単価が下がるほど、売るより自分で使う価値が上がり、昼安のサンシャインとの相性も変わってきます。(出典:資源エネルギー庁『買取価格・期間等(FIT・FIP制度)』)
太陽光+蓄電池のわが家の9月明細で3プランを試算
わが家の9月分の明細で試算すると、今のはぴeタイムRがいちばん安く、サンシャインがいちばん高い結果でした。差を作っているのは、昼の買電がほぼ消えて、残る買電が夜に寄っていることです。

太陽光の家なのに、昼安プランがいちばん高いの?
うちの場合はそうでした。明細の中身を一緒に見てみましょう。
試算に使ったのは、関西電力の9月分の請求明細です。使用期間は8月27日〜9月28日の33日間で、使用量146kWh・請求額5,181円でした。時間帯別では、デイタイム1kWh・リビングタイム34kWh・ナイトタイム111kWhです。
太陽光のモニターには、9月の買電が171.6kWhと出ています。ただ、モニターは暦月の集計で、取扱説明書にも請求の値とは異なることがあると書かれています。料金の比較は、取引に使われるスマートメーターの値(請求明細)で行うのが筋かなと思います。
昼の買電はわずか1kWh、残りの8割近くは夜
昼の買電は、太陽光が動く前とはまるで別物になりました。連系前の7月分ではデイタイム(平日10〜17時)が93kWhでしたが、9月分は1kWhです。明細を見たときは、正直かなり感動しました。
しかも9月は雨の多い月で、奈良の日射量は平年の約4分の3しかありませんでした。発電が10kWh前後まで落ちる日もあったのに、昼の買電はほとんど残っていません。サンシャインが安くしている時間帯に、そもそも買う電気が無いわけです。
| 請求月 | 使用量 | デイタイム | リビングタイム | ナイトタイム |
|---|---|---|---|---|
| 7月分(連系前) | 549kWh | 93kWh | 282kWh | 174kWh |
| 8月分(8/18連系の部分月) | 464kWh | 77kWh | 205kWh | 182kWh |
| 9月分(初の丸1か月) | 146kWh | 1kWh | 34kWh | 111kWh |
一方で、9月分の146kWhのうち111kWh(約76%)は23時〜翌7時の夜間です。太陽光が止まった夜は、蓄電池で賄いきれない分を買っています。8月の時点でも、早い日は22時ごろに蓄電池が残量20%(残す設定の下限)まで減っていました。
天気の悪い日は、昼でも太陽光で賄いきれません。そこでわが家は、翌日の天気を見て乾燥機や食洗機を夜の安い時間帯に回すこともあります。夜間が安いはぴeタイムRだから成り立つ工夫で、夜が割高なサンシャインでは逆効果です。
太陽光+蓄電池の家は、昼の買電が消える代わりに、残る買電が夜に集まりやすくなります
サンシャインは今のプランより月約700円高い
9月分の使用量を11月からの単価で当てはめると、サンシャインは今のはぴeタイムRより約687円高くなりました。通常版(2026年10月の新しい版)も約600円高く、オクトパスの2プランはどちらも今より割高です。
| プラン | 基本料金(33日) | 電力量料金 | 合計 | はぴeタイムRとの差 |
|---|---|---|---|---|
| 関西電力 はぴeタイムR(11月からの単価) | 2,842.84円 | 2,605.27円 | 約5,176円(電化割引5%込み) | ― |
| オクトパス通常版(2026-10) | 3,156.78円 | 2,618.75円 | 約5,776円 | 約600円高い |
| オクトパス通常版(2026-07-D・旧版の参考) | 2,613.93円 | 2,432.67円 | 約5,047円 | 約129円安い |
| サンシャイン(2025-04) | 2,613.93円 | 3,248.34円 | 約5,862円 | 約687円高い |
計算は、基本料金と電力量料金だけで行っています。燃料費調整額・再エネ賦課金・国の支援値引きは、関西では3プランとも1kWhあたり同じで差を生まないためです。リビングタイム34kWhは、通常版ではホームタイム、サンシャインではスタンダードタイムの単価で置きました。
リビングタイムには土日の昼も混ざるため、置き方で結果は少し動きます。極端に振っても、通常版は最大で約5,894円、サンシャインは最小で約5,559円の幅です。どちらの端でも、はぴeタイムRより高いことは変わりませんでした。
差の中身を見ると、サンシャインは夜間111kWhに22.31円がかかり、はぴeタイムR比で約700円が余分です。通常版は基本料金が日割りのため、33日の検針期間では月額定額のはぴeタイムRより約314円高くなります。使用量が小さい家ほど、基本料金の水準が効いてくるんですよね。
この試算は、電化割引5%が付く前提で比べています。明細の行で割引の適用はまだ確かめていませんが、割引なしでも通常版は約327円、サンシャインは約414円高い結果です。
ただし、これは日照の少ない9月1か月分の結果です。冬は発電が落ちて昼の買電が戻る可能性があり、わが家はまだ12〜2月の実測がありません。
表は2026年11月1日の改定後のはぴeタイムRの単価で計算しています。10月31日までの単価では、サンシャインは約1,189円・通常版は約1,102円高い計算でした。はぴeタイムRの基本料金が上がったぶん差は縮みますが、順位は変わりません。旧版(2026-07-D)だけは改定後のはぴeタイムRより安くなる計算で、オクトパス側の版の違いも結果を左右します。
昼と夜の買電量でどちらのオクトパスが安いか判定
どちらのオクトパスが安いかは、「9〜15時の買電量」と「23時〜翌7時の買電量」の2つでおおよその見当がつきます(最終的には朝夕の買電量と検針期間の日数も含めて計算します)。昼が多ければサンシャイン、夜が多ければ通常版が有利になりやすく、どちらも今のプランに負ける家もあります。

家の状態ごとの傾向は、次のように整理できます。あくまで関西電力エリアの現行単価での目安なので、最後は自宅の数字で確かめてください。
| 家の状態 | 9〜15時の買電 | 夜間の買電 | 有利になりやすいプラン |
|---|---|---|---|
| 太陽光のみ・おひさまエコキュートで昼沸き上げ | 残る | 少ない | サンシャインが候補 |
| 太陽光なし・日中在宅・昼沸き上げ機あり | 多い | 少ない | サンシャイン |
| 太陽光+蓄電池・夜沸き上げのまま(わが家) | ほぼゼロ | 多い | 今のプラン(オクトパスなら通常版) |
| 夜沸き上げで9〜15時に設定を変えられない | ― | 多い | サンシャインは不可(通常版と今のプランで比較) |
| 太陽光+蓄電池で買電が月100kWh台 | ほぼゼロ | 小さい | 基本料金の水準で決まる |
はぴeみる電の1時間値で9〜15時の買電を足す
はぴeタイムRの明細の区分(デイタイム=平日10〜17時)は、サンシャインの9〜15時とずれています。明細の数字をそのまま使えないので、はぴeみる電の1時間ごとのグラフから拾うのが確実です。手順は次のとおりです。
- 請求明細で、デイタイム・リビングタイム・ナイトタイムの使用量を3か月以上ひろう(夏・中間期・冬を見る)
- 1時間ごとのグラフで、9時台〜14時台の6時間分を足す(土日も含める)
- 夜間(23時〜翌7時)は、明細のナイトタイムの量をそのまま使う
- 基本料金は「1日あたりの金額×検針期間の日数」で計算する
- 見積もり画面に出る版の単価で、3プランの合計を出して比べる
夜間の23時〜翌7時は、はぴeタイムRと通常版で区切りが同じです。明細のナイトタイムをそのまま使えるので、手間がかかるのは昼の6時間分だけですね。
燃料費調整額と再エネ賦課金は、関西電力エリアでは差が出ないので除外して大丈夫です。他のエリアの方は、燃料費調整の基準がエリアの大手電力と同じかを確認してください。
はぴeみる電のグラフは、スマートメーターの30分値を取得できている契約が対象です。過去25か月分の実績も見られるので、季節ごとの傾向もつかめます。他の電力会社でも、マイページで1時間ごとの使用量を出せるところが多いですよ。
夜間の買電が月80kWhを超えたら通常版が有利
9〜15時の買電がほぼゼロの家なら、夜間の買電が月80kWhを超えたあたりから通常版が有利になります(検針期間30日の目安)。夜間は1kWhごとにサンシャインが6.14円不利で、その積み上げが基本料金の差を上回るからです。
朝夕(7〜9時・17〜23時)は、逆にサンシャインが1.13円安くなります。そのため朝夕の買電が多いほど、分かれ目は上にずれます。目安は次のとおりです。
| 朝夕の買電(月) | 通常版が有利になる夜間の買電(月) |
|---|---|
| 0kWh | 約80kWh超 |
| 34kWh(わが家の9月分のリビングタイム相当) | 約87kWh超 |
| 100kWh | 約99kWh超 |
計算式は「(基本料金の差 約494円+朝夕の買電×1.13円)÷6.14円」です。基本料金の差は30日で計算しているので、検針期間が33日の月は差が約543円に広がり、分かれ目はそれぞれ8kWhほど上がります。15〜17時の買電がある家も、分かれ目は上にずれます。わが家の9月分は夜間111kWhで、33日・朝夕34kWhで計算した分かれ目(約95kWh)も超えていました。サンシャインより通常版のほうが近い、というのはこの計算の裏付けでもあります。
ただし、9〜15時に買電が残る家は話が別です。昼の1kWhごとにサンシャインが約11円取り返すので、昼の買電がある程度あれば夜の不利は埋まります。分かれ目は昼と夜のバランスで動くため、両方の数字をそろえて計算してください。
今のはぴeタイムR(11月からの単価)と比べる場合は、条件がやや厳しくなります。昼の買電がほぼゼロなら、夜間の買電が月約74kWh(30日の目安)を超えるとはぴeタイムRのほうが安くなります。夜間の買電が月100kWhの家なら、平日9〜15時の買電がおよそ13kWh以上ないとサンシャインは勝てません。電化割引5%が付いている家では、夜間の分かれ目が約46kWhまで下がり、夜間100kWhなら昼の買電が約33kWh必要です(いずれも朝夕の買電は入れていない概算)。
オール電化オクトパス(通常版)
夜沸き上げのエコキュートのまま申し込めるプランです。夜間の買電が多い家は、見積もり画面の単価で今のプランと比べてから判断してください。
蓄電池なし・昼沸き上げの家はサンシャイン向き
サンシャインが本領を発揮するのは、蓄電池が無く、おひさまエコキュートで昼に沸かす家です。雨や曇りの日に、昼の沸き上げや家電で系統から電気を買う量が残るからです。
こうした家では、9〜15時の買電1kWhごとに通常版より約11円安くなります。エコキュートの沸き上げが昼へ移るぶん、夜間の買電も少なくなります。昼に残る買電を安く買い、割高な夜をあまり使わない、という設計どおりの使い方ですね。
太陽光が無くても、日中在宅で昼の使用が多く、昼沸き上げの機器がある家はサンシャイン向きです。ただし各メーカーは、太陽光が無い家や天候不良の日の昼沸き上げについて「電気料金が高くなる可能性」を注記しています。
蓄電池を昼に充電・夜に放電で使い、エコキュートも昼に沸かせる家もあります。この場合は夜の買電が小さくなり、サンシャインの不利が縮みます。
逆に、蓄電池を夜間の安い電力で充電するモードで使っている家は要注意です。サンシャインでは夜の充電電力が22.31円になり、夜間充電の前提が崩れてしまいます。
オール電化オクトパス サンシャイン
毎日9〜15時の単価が安いプランです。申込前に、エコキュートの沸き上げを9〜15時へ設定変更できるか必ず確認してください。
どちらのオクトパスも今より安くならない家
太陽光と蓄電池で買電がかなり小さくなった家は、どちらのオクトパスにしても今より安くならないことがあります。わが家が、まさにこのケースでした。
使用量が月100kWh台まで減ると、請求額に占める基本料金の比重が大きくなります。わが家の9月分でも、基本料金が請求額の約46%を占めていました(11月からははぴeタイムRの基本料金が2,842.84円に上がり、比重はさらに大きくなります)。こうなると単価の安さより、基本料金の単位(日割りか月額定額か)と水準で勝負が決まります。
関西電力の旧メニュー(はぴeタイムなど新規受付を停止したもの)を契約中の家も、慎重に考えたいところです。一度離れると戻れないので、乗り換え先の試算で十分な差が出るかを確かめてからにしましょう。
オクトパスは解約金が原則かかりませんが、メニューを変えると1年間は再変更できません。通常版とサンシャインの間の乗り換えも同じです。「試しにサンシャインにして、合わなければすぐ戻す」はできない点に気をつけてください。
どちらも合わないなら、プランは変えずに使い方で調整するのも1つの手です。わが家は晴れの日は昼に家電を回し、雨の予報の日は夜の安い時間帯に回しています。契約を変えなくても、安い時間帯に寄せるだけで買電の単価は下げられます。
オール電化オクトパス サンシャインと太陽光のよくある質問
オール電化オクトパスに切り替えるとき、工事や停電はありますか?
スマートメーターが付いていれば、工事も立ち会いも基本的に不要です。切替手続きは通常1〜2か月ほどで、その間に電気が止まることは基本的にありません。今の電力会社の解約も、原則としてオクトパス側が連携してくれます。申込には、検針票や請求書にあるお客さま番号と供給地点特定番号を用意しておくとスムーズですよ。
関西電力エリア以外でも、同じ考え方で判定できますか?
「昼の買電量と夜の買電量で選ぶ」という軸は同じですが、時間帯の区切りと単価はエリアで大きく違います。たとえば東京電力エリアの通常版は、夜間が1〜6時の5時間だけです。サンシャインのデイタイムはどのエリアも毎日9〜15時ですが、単価は別なので、お住まいのエリアの定義書で確認してください。
「ソーラーオクトパス」とはどう違いますか?
ソーラーオクトパスは、10kW未満の太陽光を持つ家が対象のプランで、オール電化機器は条件ではありません。関西の2023-05版は8〜16時が割高な設計で、昼は自家発電で賄う前提です。基本料金が契約容量に比例するため、10kVAなら30日で約4,053円かかります。容量の大きいオール電化住宅では、基本料金が重くなりやすい点に注意が必要です。
オクトパスの単価は、契約後に変わることがありますか?
オクトパスの定義書は「プラン名+年月版」で管理されていて、新しい版が出ると複数の版が併存します。ただし定義書には変更・廃止の条項があり、契約中の版の単価が改定されたり、版が廃止されたりすることもあります。実際に通常版は2026年10月1日に新しい版が出て、夜間や基本料金が上がりました。申し込む時点でどの版が適用されるかは、見積もり画面で確認してください。
国の電気料金の支援は、オクトパスでも受けられますか?
受けられます。オクトパスでは、燃料費調整単価ではなく「電気料金の総額からの割引」として反映されます。2026年10月検針・請求分は低圧で1kWhあたり3.50円で、1kWhあたりの値引き額は大手電力と同じです。そのため、プランどうしの比較では支援の有無で差はつきません。
まとめ:サンシャインは昼の買電量で選ぶ
太陽光の家ならサンシャイン、って単純な話じゃなかったんだね。
うちの場合は、昼に買う電気がほとんど残っていませんでしたからね。決め手は昼と夜の買電量でした。
太陽光の家にとってサンシャインが得かどうかは、太陽光の有無ではなく、9〜15時と夜間の買電量のバランスで決まります。最後に要点を振り返ります。

- サンシャインが安いのは毎日9〜15時の6時間だけで、夜間は通常版より1kWhあたり6.14円高い
- 夜沸き上げのエコキュートのままでは不利で、加入条件を満たさないこともある
- おひさまエコキュートは沸き上げの終了を15時に合わせ、プラン変更後は電力契約設定も見直す
- FIT売電中でも契約でき、売電の相手・単価・振込は変わらない
- 太陽光+蓄電池のわが家の9月分では、サンシャインは今のプラン(11月からの単価)より約687円高い
- 昼の買電がほぼ無い家は、夜間の買電が月80kWh(30日の目安)を超えると通常版が有利になる
- 蓄電池なし・昼沸き上げの家はサンシャインが候補になる
単価や条件は2026年10月時点のもので、改定されることがあります。正確な情報は、オクトパスエナジーや電力会社の公式サイトでご確認ください。エコキュートの設定変更に迷うときは、設置業者やメーカーにご相談ください。
ここでの数字は、あくまでわが家の条件での目安です。最終的な判断は、あなたの家の明細で一度計算してから行ってください。自分の数字で比べてみると、どのプランが合うかがはっきり見えてくるかなと思います。
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現行プランを見直すか迷う場合は、24ヶ月分の実測で再計算した次の記事も参考になります。
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通常版のオール電化オクトパスで損する条件も確認したい方はこちら。
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